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短冊状の膜を5000枚超連ね、日射を約80%反射する──。星野リゾートのホテルが4月、大阪市に完成した。ファサードに国内初の設計技術を採用して、省エネ性能の向上やヒートアイランド現象の緩和を図った。

 「環境配慮型ホテルとして新たなモデルを示すことができた」。星野リゾートの星野佳路代表は4月の内覧会でこう自信を見せた。「OMO(おも)7大阪 by 星野リゾート」(大阪市、以下OMO7大阪)が4月、JR新今宮駅の目の前に開業〔写真1〕。ひときわ目を引く白いファサードは、パネルではなく「フッ素樹脂酸化チタン光触媒膜」(以下、外装膜)で覆ったことで生み出されたデザインだ。

〔写真1〕外装に5000枚超の膜を使用
〔写真1〕外装に5000枚超の膜を使用
2022年4月に開業したOMO7大阪 by 星野リゾート。施設の低層部には、全長約85m、高さ約5mのパブリックスペース「OMOベース」を設けている(写真:生田 将人)
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 OMO7大阪は地上14階建てで、延べ面積約3万7300m2。ホテル棟と温浴施設「湯屋」、面積約7600m2のガーデンエリア「みやぐりん」から成る。

 ホテル棟の設計を手掛けた日本設計建築設計部の松尾和生フェローは、「白くて柔らかい外装膜で構成したファサードは、かつて大阪と北海道の間を航海していた北前船の帆から着想を得た。環境性能を高めつつ、地域の歴史性をデザインすることを意識した」と説明する。現地を訪れると、風が吹いた際に松尾フェローが思い描いたように、外装膜は帆のようになびいていた。

 ホテル棟に使用した膜材の厚さは約0.8mmで、重量は1.35kg/m2。国内初の設計技術を採用して、大きさが異なる184パターンの膜材5265枚を配置した。