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お堀の眺望を確保しつつ、どうやって西日を抑えるか──。7月に竣工した「九段会館テラス」では外装に、米スタートアップ企業が開発したIoTガラスを導入。施設からの眺望の確保と省エネ性能の向上をかなえた。

 登録有形文化財の旧九段会館を一部保存、活用した「九段会館テラス」(東京都千代田区)が7月に竣工した。皇居外苑北の丸公園に隣接し、緑やお堀を眺望できる絶好のロケーションにある。事業者は東急不動産と鹿島が出資して設立したノーヴェグランデ(東京都千代田区)だ。

 九段会館テラスはお堀に面した施設1階西側にテラスがある。室内からの眺望を確保するために、そのテラス沿いにガラスカーテンウオールを採用。ブラインドレスにするために、カーテンウオールのうち約380m2にIoTガラスを導入した〔写真1〕。

〔写真1〕お堀を見せつつ西日カット
〔写真1〕お堀を見せつつ西日カット
九段会館テラスの1階西側。斜めに設置しているガラスがView社のIoTガラス「View Smart Glass 」だ。ブラインドレスにすることで、お堀の眺望を確保できた(写真:鹿島)
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(写真:鹿島)
(写真:鹿島)
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 九段会館テラスに採用したIoTガラスは、米Viewが開発・販売する「View Smart Glass(ビュー・スマート・ガラス)」(以下、Viewガラス)だ。Viewは2006年に創業。その後、18年にソフトバンク・ビジョン・ファンドから約1200億円もの資金を調達して話題になったスタートアップ企業だ。

 Viewガラスは、外の明るさなどに応じてガラスの色調を自動調整するため、室内に差し込む可視光や日射熱を最適化できる。世界各国で700以上のプロジェクトに導入された実績がある。Viewガラスを国内建物の外装に導入したのは、九段会館テラスが初めてだという。