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7地域、UA値=0.23

松山市で断熱等級7レベルの住宅に取り組む工務店、アーキテクト工房Pureは、外壁の仕上げ材に応じて、付加断熱の工法を使い分けている。特に、左官仕上げの場合は、通気層のない湿式外断熱工法を採用した。

 住宅性能表示制度で新設される断熱等級7は、HEAT20(20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)が提案する上位レベルのG3を参考にしている。このG3を標準とする工務店がある。松山市の工務店、アーキテクト工房Pureだ。同社の等級7レベルを実現するための工夫を近作の「善応寺の家」を例に見ていく。

 善応寺の家は、松山市に建つ30代の夫婦と子ども1人で暮らす住宅。設計は同社と設計事務所PLATS(高知市)が共同で手掛けた。UA値は0.23W/m2・Kと7地域の等級7に該当する。

 室内は、間仕切りや建具を省いてワンルームとしている〔写真12〕。高断熱化により冷暖房負荷が抑えられるため、シンプルな機器構成で全館空調が可能になる〔図1〕。「風量が少ないため、気流をほとんど感じない。冷風が体に当たる不快感がなく快適」と建て主は話す。

〔写真1〕LDKはワンルームに
〔写真1〕LDKはワンルームに
善応寺の家のLDK。間仕切りや建具を省いてワンルームにまとめている。冬季の日射取得のために南面の開口部を大きく取り、暖房負荷を抑えている。窓は樹脂サッシLow-E3層複層ガラスを採用。気密性を保持するために引き違いではなくはめ殺しとテラス戸を組み合わせている(写真:アーキテクト工房Pure)
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〔写真2〕換気設備は吊り戸棚に設置
〔写真2〕換気設備は吊り戸棚に設置
玄関ホールから玄関と階段を見る。中央の扉の奥はトイレ。玄関収納の吊り戸棚の一部に換気設備の本体を収納している。手が届きやすい高さに垂直に設置することでフィルターのメンテナンスがしやすいように気を配っている(写真:アーキテクト工房Pure)
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〔図1〕簡易な全館空調システムを実施
〔図1〕簡易な全館空調システムを実施
1階平面図 顕熱型の第1種換気システム(上)と天井埋め込み型の10畳用ビルトイン型エアコン(下)をつないで全館換気空調を実施している。エアコンは「S28RLV」(ダイキン)、換気システムは「DOMEO 210」(ジェイベック)を採用(写真:アーキテクト工房Pure)
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2階平面図
2階平面図
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