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ジブリパークの目玉施設「ジブリの大倉庫」では、怪しさや懐かしさが入り交じるようなジブリの世界観を表現した“街”を屋内につくった。整備に当たっては既存温水プールを改修し、遊具を撤去。法規への対応が課題となった。

 ジブリパークがある公園は、1970年に愛知青少年公園として開園後、愛知万博の会場、愛・地球博記念公園と姿を変えながら人々に親しまれてきた。ジブリパークの整備は、万博開催後の未利用地や既存施設を有効活用することも1つの目的だった。

 メインとなる「ジブリの大倉庫」は、公園の中央に立つ既存施設をリノベーションした空間だ。元は屋内温水プールとエントランス棟、アイススケート場が一体となった建物で、ジブリの大倉庫は温水プール部分を改修してつくられた。スタジオジブリが描いたスケッチを基にした“街”が屋内に広がる〔図1写真1〕。

〔図1〕既存トップライトなどを生かし省エネ性能も向上
〔図1〕既存トップライトなどを生かし省エネ性能も向上
「ジブリの大倉庫」の断面図。既存施設のトップライト採光やカーテンウオールを活用しつつ、屋内に展示場やショップなどを増築した。カーテンウオールのガラスを真空ガラスに替えるなどして、省エネ性能も高めた(資料:日本設計、イラスト:イスナデザイン)
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〔写真1〕複合用途扱いで改修
〔写真1〕複合用途扱いで改修
ジブリの大倉庫の外観。手前に写るジブリの大倉庫と、奥に写るアイススケート場などが連結しているため1つの建物扱いとなる。施設全体の用途は「複合用途」として改修工事を実施した(写真:生田 将人)
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 改修ではまずプールやウオータースライダーなどを撤去後、屋内に新しく展示室やショップなどを増築した。ジブリの大倉庫の部分は建築基準法上の用途を美術館として設計。既存建物の外皮を残しながら、建物内に“街”を建設した〔図2〕。

〔図2〕建物内に“街”を創出

温水プール施設を美術館用途にリノベーションした「ジブリの大倉庫」。既存部分を生かしながら増築したため、温水プールの名残を所々に見ることができる。平面図内の青は既存部分、赤は新旧の躯体の接合部分
(写真:改修前は日本設計、改修後は生田 将人)
(写真:改修前は日本設計、改修後は生田 将人)
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(写真:改修前は日本設計、改修後は生田 将人)
(写真:改修前は日本設計、改修後は生田 将人)
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