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マレーシアと日本の間で、アブラヤシ農園が抱える社会課題を解決するプロジェクトが進行中だ。その一環でパナソニックは、ヤシ廃材を使った木質ボード「PALM LOOP(パームループ)ボード」を開発。これを使った家具の販売も始まった。

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※数字はメーカーが定めたSDGsの目標を示す。❾産業と技術革新の基盤をつくろう、⓬つくる責任つかう責任、⓭気候変動に具体的な対策を、⓯陸の豊かさも守ろう、⓱パートナーシップで目標を達成しよう

 マレーシアは、世界のパーム油の3割を生産している。パーム油の原料となるアブラヤシが実を付けるのは25~30年程度。経済寿命を迎えて伐採されたアブラヤシ廃材は、農園内に放置される。この廃材が腐敗する際に温暖化ガスであるメタンガスを発生する。また、アブラヤシ廃材が腐敗する際に病原菌が発生して土壌が汚染され、継続して農園に利用することができなくなる。このことが、新たな農園開墾に伴う温帯林の伐採につながっている。

 マレーシアと日本は、アブラヤシ農園が抱える社会課題を解決する2国間プロジェクト、SATREPS(サトレップス)(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム、事務局は科学技術振興機構)を2018年から5年間実施している。伐採したアブラヤシ廃材の搬出や利用を進め、ヤシ農園内での再植林を可能にして、持続的なヤシ農園の経営に貢献する。