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※数字はメーカーが定めたSDGsの目標を示す。⓫住み続けられる街づくりを、⓬つくる責任つかう責任、⓭気候変動に具体的な対策を、⓮海の豊かさを守ろう
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 サンゲツは、再生材比率とCO2排出量の削減率を高めたタイルカーペット「NT double eco」を2021年10月に発売した〔図1〕。表面のパイル材と裏面のバッキング材の両方にリサイクル品を使用している。再生材比率は最大約49%。CO2排出量の削減率は、再生材を使用していない従来品と比べて最大約61%を達成した。製品価格は従来品と同等の7400~7600円/m2(税別)に据え置く。

〔図1〕パイル材はリサイクルナイロンを海外から調達
〔図1〕パイル材はリサイクルナイロンを海外から調達
表面のパイル材と裏面のバッキング材に使われている製品のリサイクルの概要。パイル材は漁網やカーペットなどの廃棄物からつくるリサイクルナイロンを海外から調達している(資料:取材を基に日経アーキテクチュアが作成、写真はサンゲツ)
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 NT double ecoでは、表面のパイル材に、漁網や工業用カーペット、プラスチックなどの廃棄物を回収して製造したリサイクルナイロンを採用している。イタリアのアクアフィル社が開発した再生材比率100%の「エコニール」だ。サンゲツは国内でリサイクルナイロンを製造する企業も当たったが、必要量を安定的に調達するのが困難だと判断して、輸入を決めた。

 大量生産するタイルカーペットの標準品にエコニールを採用したのは、サンゲツが初めてだという。「アクアフィル社とは、価格や供給面について交渉を重ねて、製品化にこぎ着けた。初めて使う糸で、従来と変わらない意匠性と高い耐久性を備える製品につくり上げるのに奮闘した」とサンゲツインテリア事業本部の鈴木康高・商品開発課長は話す。