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※数字はメーカーが定めたSDGsの目標を示す。❾産業と技術革新の基盤をつくろう、⓬つくる責任つかう責任、⓭気候変動に具体的な対策を、⓯陸の豊かさも守ろう、⓱パートナーシップで目標を達成しよう
※数字はメーカーが定めたSDGsの目標を示す。❾産業と技術革新の基盤をつくろう、⓬つくる責任つかう責任、⓭気候変動に具体的な対策を、⓯陸の豊かさも守ろう、⓱パートナーシップで目標を達成しよう

 森林破壊をもたらす厄介者の竹を原料とするセルロースナノファイバー(CNF)を混ぜた遮熱塗料が登場した。耐候性は一般的なアクリルエマルジョン塗料の約3倍にも及ぶ。建設会社のアマケンテック(熊本県天草市)が製造している「ナノ・クールA CNF」だ。日建ハウジングシステム(東京都文京区)が開発に協力した。2023年1月下旬に一般販売開始予定で、参考価格は1万円/kg(税別)を予定している〔写真1〕。

〔写真1〕竹CNFを混ぜたことでマット感ある仕上がりに
〔写真1〕竹CNFを混ぜたことでマット感ある仕上がりに
ナノ・クールA CNFを塗装した波板スレートの屋根。建物内部の温度環境を改善するために遮熱塗料を塗布した。遮熱塗料にCNFを混ぜたことで液だれしにくくなり、施工性も向上した(写真:日建ハウジングシステム)
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撹拌(かくはん)中の様子(写真:日建ハウジングシステム)
撹拌(かくはん)中の様子(写真:日建ハウジングシステム)
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 CNFは植物の細胞壁をナノ単位(ナノは10億分の1)までほぐしてつくる補強繊維だ。

 ナノ・クールA CNFのCNF含有率は1.5%で、それにより引張強度を従来品の3.4倍にした。耐候性は15年で、長期的に見ると、塗り替え回数が少なく、CO2排出量の削減にもつながる。