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トヨタ自動車が静岡県裾野市で計画している実験都市「ウーブン・シティ」の第1期エリアの建設が、2024~25年の開業を目指して本格化している。舞台は東富士工場跡地を利用した70万m2超の敷地の一角。22年11月に建物本体工事が始まった。施工者は大林組。現場の看板には「TWC Phase1建築本体工事」の文字が躍る。
ウーブン・シティでは、研究者などが暮らしながら、モビリティーや物流、食、農業などの実証実験を進める。当初は360人、将来は2000人が住む予定だ〔図1〕。
国内ではウーブン・シティ以外にも、様々なスマートシティー構想が打ち立てられている。AI(人工知能)などを活用し、30年ごろの未来社会を先行して実現する「スーパーシティ」が代表例だ。自治体と企業がタッグを組み、テクノロジーで社会課題を解決しようという取り組みは、隆盛を極めているように見える。