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解体・改修する際、全ての建物に必要なアスベスト含有建材の事前調査。その実施を資格者に限定する制度が2023年10月にスタートする。厚生労働省は11万~12万人の資格者が必要と試算しており、育成が進んでいる。

 2023年10月から、労働安全衛生法に基づく石綿障害予防規則(石綿則)と大気汚染防止法がより厳しくなる。石綿則と大防法が改正されたのは約3年前。この経過措置期間を経て、事前調査を「建築物石綿含有建材調査者」に限定する制度がいよいよスタートする〔図1〕。

〔図1〕資格者制度が2023年10月にスタート
〔図1〕資格者制度が2023年10月にスタート
解体や改修を実施する際の事前措置を示すフロー。アスベスト含有建材の有無を判断する事前調査については、結果報告の制度が22年4月にスタートしており、23年10月に資格者制度が始まる(資料:厚生労働省の資料を基に日経アーキテクチュアが作成)
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