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生み出されたイノベーションは実用化してこそ意味がある。業務プロセスやIT基盤の準備とともに、サービス部品の開発を進めよう。既存システムにも適用することで、新たなサービスと一体化して管理できる。

 この連載は企業に価値をもたらすデジタル変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)を組織としてどのように実践すべきかを、事例を交えつつ説明している。デジタル変革はAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)をはじめとするデジタル技術を活用して、新たな事業やサービスの創出、顧客満足度の向上などを狙う取り組みを指す。

 デジタル変革を成すためには「価値創造サイクル」を繰り返す必要がある。価値創造サイクルは試行錯誤によって新たな製品・サービスや業務プロセスを生み出す「価値創発サイクル」、生み出した製品・サービスや業務プロセスをビジネスの中で活用しながら改良し続ける「価値増幅サイクル」、そして2つのサイクルを連結する「ブリッジプロセス」で構成する。

 前回までは価値創造サイクルのうち、製品・サービスなどを生み出す価値創発サイクルを説明してきた。多くの企業はデジタル技術を使ったイノベーションを起こす場として、価値創発サイクルに注目しがちだ。

 しかし、実際にイノベーションの成果を実用化していくのは、ブリッジプロセスや価値増幅サイクルになる。そこで今回はブリッジプロセスを実行するための勘所を説明しよう。