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現場に組み込んだイノベーションは継続的な改善でより効果を発揮する。システムと連動した仕組みを用意し、改善プロセスを確立しよう。米グーグルなどの事例を交え、その詳細を紹介する。

 この連載は企業に価値をもたらすデジタル変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)を組織としてどのように実践すべきかを、事例を交えつつ説明している。デジタル変革はAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)をはじめとするデジタル技術を活用して、新たな事業やサービスの創出、顧客満足度の向上などを狙う取り組みを指す。

 デジタル変革を実行するためには「価値創造サイクル」を繰り返す必要がある。価値創造サイクルは、試行錯誤によって新たな製品・サービスや業務プロセスを生み出す「価値創発サイクル」、生み出した製品・サービスや業務プロセスをビジネスの中で活用しながら改良し続ける「価値増幅サイクル」、そして2つのサイクルを連結する「ブリッジプロセス」で構成する。

図 デジタル変革の全体像
図 デジタル変革の全体像
「価値創発」で製品やサービスを開発
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 前回はブリッジプロセスについて解説した。多くの企業は、デジタル技術を使ったイノベーションを起こす場として、価値創発サイクルに注目しがちだ。しかし価値創発サイクルはあくまでイノベーションを生み出す場である。実際にイノベーションの成果を実用化しなければ意味がない。

 イノベーションの実用化を担うのがブリッジプロセスと、今回説明する価値増幅サイクルとなる。