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デジタル時代のサービスマネジメントの新手法として「VeriSM」が登場した。最大の特徴はビジネスやシステムなど様々な検討要素を一元的に管理できる点にある。カブドットコム証券は新規事業開発でVeriSMを導入すべく動き出した。

 カブドットコム証券(以下カブコム)でちょうど第1期の塾が終了したころ、同社のシステム統括室から「これから始める新サービスの開発プロジェクトで、新たなマネジメント手法を導入したい」との相談を受けました。

 当時、当社の代表取締役である戸田孝一郎がサービスマネジメント手法の「VeriSM(ベリズム)」をTPS(トヨタ生産方式)やTMS(トヨタ・マネジメント・システム)と融合できないかと考えていました。融合すればシステム統括室の考えている新サービスをうまく開発できると踏んだのです。

 この開発プロジェクトを紹介するに当たり、まず今回はVeriSMとその上手な活用法について解説します。

 VeriSMは欧州のNPO(非営利組織)法人「デジタル・コンピテンス・インターナショナル財団(IFDC)」が開発しました。企業がサービスをマネジメントするやり方をまとめたものです。

 VeriSM誕生の背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展があります。今やあらゆる企業のビジネスにITサービスが関係しています。デジタル技術は変化が速いので、既存のマネジメントモデル(静的な管理機構)が機能しません。

 そこでデジタル時代のサービスマネジメント手法としてVeriSMが作られたわけです。名称の由来は6つの基本的価値観である「Value-driven」「Evolving」「Responsive」「Integrated」「Service」「Management」の頭文字です。

 VeriSMでは「COBIT」や「CMMI」「ITIL」といった既存の「マネジメント(管理)手法」を組み合わせて用います。特徴はその組み合わせ方です。

 その企業の「リソース」と「ビジネス環境」とを照らし合わせ、サービスで使う「革新的なテクノロジー」に応じて最適な組み合わせを選び出します。これら「リソース」「ビジネス環境」「革新的なテクノロジー」「各種管理手法」の4つの組み合わせをVeriSMでは「マネジメントメッシュ」と呼びます。

図 サービスマネジメントのフレームワーク「VeriSM」の概要
図 サービスマネジメントのフレームワーク「VeriSM」の概要
最大の特徴は変動要因を把握する「マネジメントメッシュ」
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