
(イラスト:Getty Images)
デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、新種の人工知能(AI)が爆発的に増える「カンブリア紀」に入った。商品コンセプトに合う香料の配合を考えるAI、高炉の操業支援AIなど多くの企業が自社の業務に合わせて独自に開発している。大手クラウドを中心とした開発支援ツールの充実も背景にある。独自AIの事例と開発ツールの最新動向を紹介する。
独自の機械学習モデルが威力を発揮
デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、新種の人工知能(AI)が爆発的に増える「カンブリア紀」に入った。商品コンセプトに合う香料の配合を考えるAI、高炉の操業支援AIなど多くの企業が自社の業務に合わせて独自に開発している。大手クラウドを中心とした開発支援ツールの充実も背景にある。独自AIの事例と開発ツールの最新動向を紹介する。
医療、製造など業種を問わず人工知能(AI)の開発ラッシュが起きている。独自のAIはデジタルトランスフォーメーション(DX)に欠かせない手段となった。2021年のAI開発予算は5割増との調査もあり、爆発的に増える見通しだ。
人手不足対策や業務効率化、サービス・製品の付加価値向上のため、各社は自社業務に合わせた独自AIの開発を進めている。SRSホールディングスやオルビスなど5社の事例を紹介する。
独自AIが爆発的に増えている背景には、開発ツールの進化がある。開発フェーズの全工程に加えて、運用保守フェーズもカバーするようになった。主要3社のAI開発ツールを例に特徴的な機能を紹介する。