
2019年は本当の意味で「DX元年」となりそうだ。DXはデジタルトランスフォーメーション。デジタル技術で商品やサービス、業務、組織、文化を変革し、新事業を生み出す取り組み全体を指す。昨年までは試行錯誤が中心だったが、今年が勝負だ。関連技術が普及し、経営層の意欲と関心も高まりつつあるからだ。DXの本質に迫るこの特集を手に、今こそデジタル変革の旅に出よう。
2019年は本当の意味で「DX元年」となりそうだ。DXはデジタルトランスフォーメーション。デジタル技術で商品やサービス、業務、組織、文化を変革し、新事業を生み出す取り組み全体を指す。昨年までは試行錯誤が中心だったが、今年が勝負だ。関連技術が普及し、経営層の意欲と関心も高まりつつあるからだ。DXの本質に迫るこの特集を手に、今こそデジタル変革の旅に出よう。
デジタルトランスフォーメーション(DX)はバズワードではない。DXの本質は変革。変革なき企業は生き残れない。DXを成功させるためのポイントとは。
伊予銀行、LIXIL
来店客の減少に歯止めるかけるため、デジタル活用を進めて成果を上げている伊予銀行。住宅設備大手のLIXILは、ハイテクショールームで成約率と業務効率を高めた。
あいおいニッセイ同和損害保険、旭化成
斬新な製品・サービスを迅速に生み出すには、デジタル化は避けられない――。デジタル変革を急ピッチで進めるあいおいニッセイ同和損害保険と旭化成の副社長が語った共通の危機感とは。
日本瓦斯、伊藤忠商事
常に新しいサービスや商品を追加・改良できるようにするため、ニチガスは基幹系システムをマイクロサービスで再構築する。伊藤忠商事は基幹系刷新を機に、全社員がいつでもあらゆるデータを活用できる環境を用意し、商社ビジネスを新しい形に進化させる。
エーザイ、オリエントコーポレーション
エーザイはデジタル分野に人とカネを投じるため、50年使い続けて保守性が悪化したメインフレーム上の基幹系システムを刷新した。オリエントコーポレーションは新たな基幹系システムの稼働後に分析で使えるデータが大幅に増えたことで、機械学習に基づくデータ分析がしやすくなった。
塩野義製薬、アシックス、KDDI
DXを担う人材をどう確保するかは、各社にとって悩ましい課題だ。塩野義製薬は社員を武者修行で鍛え、アシックスはベンチャーの買収によって得た外部人材を活用している。KDDIは社長肝煎りでアジャイル専門部隊を拡大させている。
サツドラホールディングス 代表取締役社長 富山 浩樹 氏
社長自らデジタル変革の旗を振る企業が増えている。そんな1社が、北海道でドラッグストア事業を展開するサツドラホールディングスである。富山浩樹社長が語るデジタル変革論。
「顧客企業のDXを強力に支援します」と売り込むITベンダーが増えている。本気度や3年後を占うため、NTTデータや日立製作所など大手12社に6つの質問をぶつけてみた。
経済産業省はDXに向け、企業に古い基幹系システムの更改を促す異例の注文を出した。DXを促進できなければ日本の競争力が沈下するという危機感の表れだ。「2025年の崖」を回避できるのか、経産省の責任者に聞いた。