プログラムコード管理のクラウドサービス大手、米ギットハブを率いる。開発者が書いたコメントからコードを自動生成する支援ツール「GitHub Copilot」に注力。開発者から仕事を奪うのではなく、むしろ幸せにするためにAI技術を磨くと力説する。
(聞き手=浅川 直輝)
Copilotを使っている開発者は、新規コードの40%をCopilotで記述していると聞きました。Copilotは開発者にどのような利益をもたらすのでしょうか。
Copilotは2つの点で開発者の生産性を高め、ひいては開発者をハッピーにするものです。1つは「フロー状態」と呼ばれる超集中状態を維持しやすくなることです。
開発者はプログラミングの途中で、頻繁に調べ物をします。その際、これまで作業していたコードエディターの画面から、Google検索やGitHub、Stack Overflow(プログラミング技術などの知識共有サイト)などの画面への切り替えを余儀なくされます。
多くの開発者はコードエディターとしてVisual Studio Codeなどをブラウザー上で使っていますが、そのためWebサイトやソーシャルメディアで起きていることに気を取られがちです。ネットサーフィンして20分後、あなたがエディターに戻ってきたときには、もうプログラミングの流れが分からなくなっているでしょう。