新銀行の開業を表明、スマホ決済を含め新サービスへの投資を加速する。スマホの「次」を見据え音声スピーカーにも注力、トヨタ自動車とも組んだ。GAFAと競り合い、日本のネット企業として世界で存在感を発揮できるか。
(聞き手=編集長 大和田 尚孝)
2020年に銀行業に参入すると発表しました。狙いを教えてください。
中核のコミュニケーションサービス「LINE」から地続きになったサービス開発の一環です。私たちは自社をコミュニケーションとテクノロジーの会社と定義しています。LINEのユーザーは非常にアクティブで、日本だけでもMAU(月間アクティブユーザー数)は7900万人に上ります。この資産を生かし、ユーザーに価値があるサービスを追求します。
銀行は既にたくさんあるし、投資もかさみますが。
既存の銀行サービスはテレビやパソコンが主流だった時代に作られたものです。スマートフォンの登場によってインターフェースがパソコン(のキーボードやマウス)から画面をタッチする方法へと変わり、新しくできるようになったことがたくさんある。なのに今のユーザーはスマホの利便性を享受できてないのではないか。これが発想の根本です。