PR

広告モデルで印刷を無料に

 無料にできているのは写真の一部に広告を入れたり広告主のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のフォロワーになってもらったりして、広告費を得ているからです。プリンターの利用場所を増やす新たなビジネスモデルになりえると考えています。

 当社の技術的な優位性も生きています。インクジェットプリンターなら1枚当たりの印刷コストを(レーザープリンターなど他方式に比べて)低く抑えられます。インクを補充するにも台数が多いと大変なので、「エコタンク」と呼ぶ大容量のインクボトルを搭載できる当社製プリンターと相性がいい。

プリンターに関してはサブスクリプションモデルも検討中とか。

 いま準備をしているところです。BtoB(企業向け)分野には既に複合機にスマートチャージというサブスクリプションモデルを展開しています。これをもっと拡張したり、BtoC(消費者向け)分野にまで広げたりといった構想を持っています。

 従来のビジネスモデルはプリンターを買っていただき、インクもなくなるたびに買い足してもらっていました。プリントした分だけ支払う料金体系のほか、プリンターも消耗品も定額で使い放題という形態も考えています。

(写真:的野 弘路)
(写真:的野 弘路)
[画像のクリックで拡大表示]

 タブレットやスマホが普及してペーパーレスの時代と言われています。いまどきの家庭にプリンターが必要なのかとよく指摘されますが、世界全体を見ると状況が変わってきています。

 例えば最近は米国や中国で、インターネットを介した教育が盛んです。学校ではタブレットを使って勉強して、宿題もタブレットで配信します。

 ただしタブレット上ではなく、家庭で紙に印刷して解答することも多い。デジタル化が進んだ米国や中国であっても、やっぱり筆記具を使った勉強に意味があるようです。

世界全体で見れば印刷の需要は減らないと。

 そう思います。ですが印刷コストが高くて負担が大きい。そこでサブスクリプションモデルが生きてくるのではないかと考えています。

 携帯電話は通信料金が定額になり動画などを気兼ねなく楽しめるようになったことで、コンテンツが爆発的に増えました。プリンターもフルカラーで1枚1円程度と安価に印刷できるようにします。そうすればネット社会と融合し、新しいサービスをいろいろ考えられるのではないでしょうか。