PR

ロボットを個人の手元に

ロボット事業も新たな柱にしようとしています。

 はい、これまでに開発したのは作業用ロボットです。部品を取り付けるなど、モノ作りの現場で使っているものが多いです。これからはダウンサイジングして、個人が手元で使うロボットを作りたいと考えています。

(写真:的野 弘路)
(写真:的野 弘路)
[画像のクリックで拡大表示]

 昔のコンピューターは高価で個人が所有するのは難しかったですが、メインフレームからミニコン、パソコン、スマホとダウンサイジングして個人の手元にやってきました。私たちの主力商品であるプリンターも同様な経緯をたどりました。ロボットもダウンサイジングし、パーソナライズしたいと思っています。

個人向けロボットにはドローンもあります。

 非常に興味深い分野ですが、ドローンそのものを作る構想はありません。ドローンや自動車などの自動運転にはかかわっていきます。エプソンが時計開発で培った水晶振動子の技術を使って、ドローンの位置を把握するIMU(慣性計測装置)というセンサーを投入しています。従来製品と比べて価格が1ケタ違うほど安くて小さい。

DXを推進する人材をどう手当てしますか。

 中途採用にも積極的に取り組みますが、AIなどの先端分野については(自ら採用するよりは)大学などの研究機関に教えを請う形で共同研究を進め、成果を社内に応用する方針です。DX分野については新設したDX推進本部に社内の人材を集めて自分たちで取り組みます。加えて経験豊富な外部人材の知恵をプロジェクト単位で借りようと考えています。

(写真:的野 弘路)
(写真:的野 弘路)
[画像のクリックで拡大表示]

新部門はDXに専念させる

DXに取り組んだものの成果を出せずに苦しむ企業が少なくありません。

 DXの取り組みを実際のビジネスにするミッションを持った組織を作り、専念できるよう運営すべきでしょうね。トップダウンで組織を作り、ビジネスの具体的な発想はみなで考える。

 当社で言えばDX推進本部がそれです。長期ビジョンの第2期に本部を作ったのは、事業部が既存事業とビジネスモデル変革を両立するのは難しいと気付いたからです。両者は異質なものだし、同じ部署が両方やろうとしてもスピードが出ません。DXの新部門設立は、今後我々はこちらに舵を切るという社内へのメッセージでもあります。