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スマートウオッチで取得する健康データや医療系のオープンデータ。こうしたビッグデータを活用するため、住友生命保険は2つの基盤を構築した。データ分析や機械学習のツールも用意し、商品開発や販促に生かす。

(写真提供:住友生命保険)
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 住友生命保険が2つの新データ基盤をクラウド上に構築し、全社的なデータ活用に乗り出している。

 1つはデータウエアハウスを中核とする「情報分析システム」だ。米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」上に構築した。保険販売や営業職員の活動といった基幹系・業務系システムのデータを主に扱い、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールなどで可視化する。

 もう1つは機械学習のためのデータ基盤「スミセイデータプラットフォーム」。これは米アマゾン・ウェブ・サービスの「Amazon Web Services(AWS)」を使う。医療系のオープンデータや、スマートフォンアプリを通じて取得した保険加入者の運動データなどのビッグデータを基に、データ分析用の機械学習モデルを開発する。

 2つのデータ基盤はどちらも2020年9月に稼働させた。具体的な成果はこれからだが、商品開発や販促、営業支援など広範な業務に生かす。

 情報分析システムについては、Azure上に構築したことでコスト削減にもつながった。オンプレミス環境にデータウエアハウスを構築して更改・維持する場合と比べると、稼働日からの10年間で2億から3億円のコストを削減できる見込みだという。