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ミツカングループが全社のシステム基盤としてAWSの導入を進めている。AWS初心者の社員が社外の力を借り、AWSの自社導入体制を築いた。システムの実装とルール策定を同時に実施することで実現した。

(写真提供:ミツカングループ)
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 食酢やつゆといった調味料や、ふりかけなどの加工食品を製造販売するミツカングループ(ミツカン)は、全社で利用するITリソースを提供するシステム基盤の刷新プロジェクトを遂行中だ。オンプレミス環境で運用していたサーバーを米アマゾン・ウェブ・サービスのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」に移行している。

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 取り組みはミツカンの日本国内とアジア地域の情報システム部門に当たるMizkan J Plus Holdingsの情報システム部が中心になって進めている。しかしオンプレミスからの移行を決めた当初、同部はAWSの導入を本格的に手掛けたことはなく、AWS初心者だった。

 それでもミツカンはサービス選定から設定、運用まで自社で手掛ける内製にこだわり、システム基盤を自社で運用できる体制を整えた。「オンプレミス環境と比べてクラウドサービスは、柔軟に利用でき、導入スピードも速く便利なことが多い。クラウドのメリットを生かすには自らコントロールできる内製化が必要と考えた」(Mizkan J Plus Holdingsの田平浩樹情報システム部システム2課課長)ためだった。オンプレミス環境では半年かかっていたシステム基盤の準備期間がゼロになるなど確実に効果が出ている。

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