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 システムインテグレーション(SI)ビジネスで利用したい要素技術の第1位は「機械学習」だった。情報サービス産業協会(JISA)が2020年度末にかけて所属企業の技術者に調査したところ、回答した42社1545人のうち62%が機械学習を「利用したい」と答えた。前年度は58%だったので4ポイント増えた。

 回答者の68%が機械学習を「知っている」とした(表の「認知度」)。ただし機械学習を実際に利用した回答者はまだ14%(表の「SI利用実績」)。機械学習を利用した実績があると答えた技術者のうち、79%が今後も継続して利用したいと回答した(表の「継続利用」)。

表 SIで利用したい技術上位23件(調査対象は115件)
データベース関連やセキュリティー、開発手法が上位
表 SIで利用したい技術上位23件(調査対象は115件)
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 調査の結果は『2021年版情報サービス産業における情報技術マップに関する調査報告』にまとめられた。今回の傾向としてJISAは「クラウドの利用シーンの転換」や「アジャイルの存在感が高まる」を挙げた。クラウドはワークロードの処理に加え、データ保管でも使われるようになり、効率的運用やきめ細かな監視などが重要になっていく、とみている。

 10年に渡り利用が拡大してきたアジャイル開発については、既にSIビジネスの一角を占めており、ウォーターフォール開発(利用実績86%)との性質の違いを把握し、「適材適所にアジャイルを使いこなせることがSIerの強みになっていく」とした。

 115技術に対する認知度の平均は62%。デジタルトランスフォーメーション関連の20技術に絞ると、「Web会議」や「IoTデバイス/エッジデバイス」など8技術が平均を上回る。「デザイン思考」、「ノーコード・ローコード開発」など12技術は平均を下回った。継続利用の115位はCOBOL(43%)、114位はメインフレーム(49%)だった。

北川 賢一(きたがわ・けんいち)
北川 賢一(きたがわ・けんいち) 新聞社・出版社を経て、1983年から日経コンピュータ記者。日経ウォッチャーIBM版と日経情報ストラテジーの2誌を創刊し、編集長を務める。現在は日経クロステック兼日経コンピュータ編集