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地域銀行の94.2%がクラウドを利用中 AI「導入済み」は53.4%

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(出所:金融庁「金融機関のITガバナンス等に関する調査結果レポート」、2021年6月30日)
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 金融庁がまとめた「金融機関のITガバナンス等に関する調査結果レポート」によると、地方銀行や第二地方銀行を合わせた地域銀行103行のうち、クラウドサービスを利用している割合は94.2%に達した。2020年6月に公表した前回調査では86.5%だった。

 クラウドの用途は「電子メールシステム」「eラーニング」「営業支援システム」などが中心だ。ITベンダーがクラウドを活用してサービスを提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)による業務支援系システムが多く、勘定系基幹システムでのクラウド利用は10行にとどまった。

 本調査ではクラウドのほか「AI(人工知能」「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」「データ活用」の取り組み状況についても聞いている。

 このうち、データを「活用中」とした地域銀行は95.1%と、前回の66.3%から大幅に増加した。主な用途は「営業活動」(90.3%)や「審査業務」(63.1%)などだ。最も多く利用されているデータは「社内で発生するデータ」で、次いで「顧客や調査会社などから取得するデータ」、「オープンデータ」が多い。

 RPAは78.6%が導入済みだ。前回は70.2%で、利用が順調に拡大した。

 一方、AIを「導入済み」とした割合は53.4%で、51.9%だった前回並みにとどまった。「ロボットアドバイザー」「チャットボット(自動応答)」「マーケティング分析」といった利用が中心という。導入が進んでいない背景として、自社内での人材確保や初期投資や維持費用といった費用面で課題があるという。