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浦安市における保育園の2021年4月入園選考で誤りが発生した。選考作業を自動化するシステムの不具合が原因だ。新機能を追加した際のテスト漏れで見つけられなかった。調査の結果、19人の点数に誤りがあり、35人の判定が間違っていたことが発覚。改修の時間的余裕はなく、人手ですべて計算し直して対処した。

 子育て世代にとって、子どもを保育園に入れるための活動、いわゆる「保活」の重要度は高い。保育園に入れるかどうかで生活に大きな影響を及ぼすからだ。子どもが保育園に入れず待機児童となれば、親が育児休暇から職場に復帰したり、新たに職を得たりといったことができず、家庭の経済状況は悪化する。厚生労働省の発表によると、全国の待機児童数は2020年4月1日時点で1万2439人に上る。

 各自治体は定員に空きがあれば月ごとに入園の募集を実施しているが、募集人数が最も多い4月入園については前年11月ごろに受け付けを始める。「調整」と呼ばれる選考を経て1月ごろに結果を発表することが多い。

 千葉県浦安市も同様のスケジュールで進めていたが、2021年4月入園の選考で誤りが発生した。選考作業を自動化するシステムの不具合が原因だ。浦安市は2021年1月15日、保育園やこども園への入園を希望する920人の保護者に選考結果(調整結果)を通知していたが、人手で選考のやり直しを余儀なくされた。35人の結果が変わり、中には内定から一転、落選したケースもあった。

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表 千葉県浦安市における保育園入園希望者の選考で誤りが発生した経緯
システムに不具合があり、少なくとも19人の点数に誤りが判明した
表 千葉県浦安市における保育園入園希望者の選考で誤りが発生した経緯
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