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みずほ銀行がまたも大規模なシステム障害を起こした。自行ATMの7割超に当たる4318台が利用できなくなるトラブルが発生。キャッシュカードや通帳がATMに取り込まれ、何時間も待たされる顧客が続出した。障害の発端は定期預金関連のデータ更新処理に起因するメモリー容量不足にある。「3度目」の大規模障害で、顧客からの信頼回復は遠のいた。

 「ATMに通帳が取り込まれたまま出てこない。自宅にも帰れず、どうしたらいいのか」。2021年2月28日午後、東京・品川のみずほ銀行の出張所で、50代の男性会社員は途方に暮れた。通帳記帳のため同出張所を訪れたが、ATMに通帳が取り込まれたまま戻ってこず、その場を動けなくなった。

 全国で同様のトラブルが続出した。キャッシュカードや通帳がATMに取り込まれたままになった取引件数は5244件に達する。

 原因は同日午前に起きたシステム障害にある。自行ATMやインターネットバンキングの「みずほダイレクト」において、一部取引ができなくなった。さらに、そこから派生し、ピーク時は自行ATMの7割以上の4318台が動作不能に陥った。

写真 ATMの障害を知らせるみずほ銀行店頭の様子
写真 ATMの障害を知らせるみずほ銀行店頭の様子
ピーク時は自行ATMの7割超が動作不能になった
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 みずほ銀行の藤原弘治頭取は3月1日夜の記者会見で「ご迷惑、ご不便をおかけしたお客様や社会の皆様に深くおわび申し上げます」と陳謝した。