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本誌読者から380人を任意に選んでアンケートを実施。上のグラフは119人、下は121人の有効回答を集計した。
本誌読者から380人を任意に選んでアンケートを実施。上のグラフは119人、下は121人の有効回答を集計した。
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 IT人材の充足・不足について読者の皆さまに聞きました。「IT関連の業務を担う人材は充足していますか、それとも不足していますか」と尋ねたところ、「必要な人員体制より、大幅に不足している」(34%)、「若干不足している」(48%)という回答が多く、8割超が人材不足を感じている結果になりました。「若干余剰が出ている」「大幅な余剰が出ている」との回答はいずれもゼロで、不足傾向が顕著に表れました。

 「一般に、IT人材が不足する理由は何だと思いますか」と尋ねたところ、「人材育成にかけられる時間がない」(54人)、「教える側のスキル不足」(51人)、「教わる側の基礎力不足」(40人)という回答が多く寄せられました。獲得・採用そのものよりも、その後の教育・育成が課題だと考える人が多いようです。「業務部門などとのジョブローテーションの不在」(37人)、「全社的にシステム部門の人数を絞っている」(29人)など、組織の事情を挙げる声もありました。

 自由意見欄では、IT分野の変化の速さに人が追いつきにくい構造的な問題に対する指摘が相次ぎました。「しっかりとした教育・研修さえすれば人材は育つ。新しい技術分野についても継続的にスキルアップできる仕組みが重要だ」という声が代表的です。

 人材の偏在を指摘する声もありました。全体にIT人材市場の需給が逼迫する状況のなかで、求職者がより良い待遇を求めて、中小企業よりも大企業へ、日本企業よりも外資系企業へと流れる傾向があるようです。「デジタルビジネスのように華がある分野のほうが人気があり、地味な基幹系情報システムの運用・保守は人が集まりにくい」という指摘もありました。新卒・中途を含めた採用手法や雇用形態とも密接に関わる問題であり、解決は容易ではなさそうです。