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 働き過ぎると年金が減ってやる気が削がれる─。こう打ち明けたのは、大手IT企業に勤める60代前半の男性社員でした。一体どういうことなのか。調べてみると「在職老齢年金」の制度に辿り着きました。その名前から連想するイメージとは裏腹に、60歳以降に働き続けると年金額が減る仕組みです。月収と年金月額の合計が基準を上回ると、超えた額の半分が年金額から差し引かれる場合があります。働くシニアの処遇を手厚くする方針を企業が次々と打ち出す中で、年金制度にも変化が求められています。(斉藤)

 フランスのパリと米シリコンバレーにおけるスタートアップ支援の違いについて、「コミュニティ」というキーワードで分析しました。ただ米シリコンバレーも、投資家が主導する形ながらコミュニティ重視へ舵を切りつつあります。例えば米500スタートアップスはコミュニティ重視のVCとして存在感を高めており、起業家を短期で訓練するアクセラレータの代表格である米Yコンビネータも近年はOB・OGコミュニティの強化に乗り出しているとか。日本にとって両地域に学ぶべき点は多そうです。(浅川)

 大手ITサービス企業の2017年度業績、注目の給与ランキングでは従業員の給与、役員報酬ともに増加の傾向が見られました。とはいえ海外ITベンダーと比べるとその水準は高いとは言えません。近年は国内でも新卒から能力給を採用したり、優秀な人材に数千万の年俸を提示したりと、従来にない例が出てきました。事業構造を見直して生産性を高めるだけでなく、処遇の改善を進めて魅力ある企業となれるかが問われています。(増田)

 ケーススタディーで紹介したJTBの訪日外国人向け観光支援アプリ。人工知能(AI)を搭載したチャットボットについて、JTBの吉永善顕訪日インバウンドビジネス推進担当マネージャーは「大阪に滞在中の訪日客から『子供を遊ばせる場所がないか』との書き込みがあったのは意外な発見」と話します。旅行中の訪日客が知りたいことを見える化し、コンテンツの改善に生かすとのことです。(井原)

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