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 みずほ銀行のシステム刷新を取材する中で驚いたのは、出てくる日付が古いことでした。ユーザー部門が要件定義に「Xupper」を使う方針を決めたのは2010年。日本IBM製メインフレームの採用やSOA(サービス指向アーキテクチャー)の導入も2008年までに決めていました。方針は決まっていたのに、数千億円を投じてシステム刷新をやり遂げると経営が決断したのは、2011年3月に大規模システム障害を起こしてからでした。基幹系システムの刷新は経営の問題である。その思いを改めて強くしました。(中田)

 「人を育てよう」。主要4ベンダーを集めたキックオフミーティングで、みずほフィナンシャルグループ幹部はこう強調したそうです。開発規模が35万人月という未曽有の大規模プロジェクトを成功させようと、みずほのエンジニアは悪戦苦闘しながら、技術やノウハウを蓄えてきました。育った人材を今後にどう生かすか。関係者は「まだ基礎工事を終えたばかりだ」と言います。みずほの真価が問われるのはこれからです。(山端)

 記者になって初めて担当した特集が、2012年8月の「みずほ、復活への再挑戦」という企画でした。当時、「コンポーネントの設計」「巨大案件におけるガバナンス」「移行作業の複雑さ」の3つを成否を分けるポイントとして挙げました。あれから7年。今回の取材で、みずほがこれらのポイントにおいて、数々の工夫を凝らした様子を知ることができました。新システムを生かせるかはこれからですが、システム開発としてはひと区切り。世界最大級の案件を完遂した技術者の方々に心から敬意を表します。(岡部)

 つまらない感想ですが、日経コンピュータのバックナンバー1000冊がぎっしり並べられたスチール棚を見て脳裏に様々な光景が浮かんできました。先輩に怒鳴られた、取材した相手から大事な話を聞かせていただいた、など。今振り返ると貴重な経験ばかりでした。日本の情報化の実態を報じる仕事に就き、1000冊の中に記事を書けました。たくさんの取材先にお礼申し上げます。色々ありがとうございました。(谷島)

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