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 減収続きの米IBMは2015年度に売上高で米マイクロソフトに抜かれました。エンタープライズIT業界では大きな節目といえます。そんな状況を打破するため、IBMが4兆円弱を投じて米レッドハット買収の一手を打ちました。閉塞感から抜け出すためにも、減収傾向から抜け出すのが欠かせません。さらに今後の成長が見込めるクラウド市場で、レッドハット買収による相乗効果を引き出せるか。2011年に就任したバージニア・ロメッティCEOにとって正念場です。(山端)

 インターネットでデータをやりとりするには「トラスト」が必要と聞く機会が増えました。トラストは公開鍵基盤(PKI)などを応用した暗号や認証の技術を通じてネットに信頼関係を構築する仕組みと言えます。ただ認証の仕組みは様々あるうえにルールを常に見直してきちんと運用できているかチェックする必要もあります。問題はトラストを確保するのは誰かです。ルール作りの主導権を海外に奪われたら、日本がITの世界で生き残るのは難しくなるでしょう。(大豆生田)

 トークンエコノミーという言葉は元々医療や教育の分野で使われていました。何らかのトークン(券)を報酬にして患者や子どもの行動を変える試みを指します。LINEやメルカリが目指すトークンエコノミーは、ブロックチェーン上で生成したトークンを使い、同じようにユーザーの行動を「設計」し「変容」させることを目指します。行動経済学や心理学とITを結びつけた学際領域と言え、今後の発展が期待できそうです。(浅川)

 日本取引所グループのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入を取材しました。売買取引システム「arrowhead(アローヘッド)」が注目されますが、上場企業が提出する文書のチェックなど地道な作業が多数あると知りました。取引所特有の業務も多く、パッケージソフトなどはなじまないようです。RPAの使いどころだと感じました。(清嶋)

訂正: 2018年11月8日号53ページの「福田好朗事務局長」は「福田好郎事務局長」の誤りです。お詫びして訂正します。
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