
日経コンピュータ 編集後記
目次
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日経コンピュータ編集後記 2022年5月12日号
一見すると意味ありげだが実は中身が伴っていないような言葉がバズワード。最近だとデジタルトランスフォーメーション(DX)もバズワードとみなされることが増えているようです。技術的負債はどうか。特集で取材した企業の担当者はみな真摯に問題に向き合っており、バズワードに陥る心配はなさそうと感じました。
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日経コンピュータ編集後記 2022年4月28日号
神はサイコロを振らない――。量子力学の不確定性原理にアインシュタインが残した反論です。20世紀最高と称される物理学者をも生涯悩ませた摩訶不思議な量子の振る舞いを、計算に利用する量子コンピューター。
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日経コンピュータ編集後記 2022年4月14日号
システム監視の世界が激変しています。10年前なら監視対象はオンプレミスで運用する物理マシンでしたが、クラウドやコンテナの台頭でシステムは複雑化し、監視が困難になりました。そこで新しく生まれたのが「オブザーバビリティー(可観測性)」という概念です。
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日経コンピュータ編集後記 2022年3月31日号
特集で取り上げた「情報Ⅰ」には私自身が社会人になって初めて知った内容もありました。取材からは課題を感じつつも質の高い教育のために試行錯誤する現場の姿が見えてきます。実践的なデジタルの知識を身につけて社会に出る学生たち。
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日経コンピュータ編集後記 2022年3月17日号
PM(プロジェクトマネジャー)的な人材を育てたい――。自治体DX(デジタル変革)特集で取材した多くの関係者がこう口をそろえます。自治体の業務とITの両知識を持ち、デジタルを活用して住民の利便性向上や公務員の業務効率化につながる企画を立案、周囲を巻き込みながら実現できる人材のことです。
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日経コンピュータ編集後記 2022年3月3日号
現場に埋もれた宝を探していく――。特集の取材でとても印象に残った言葉です。工場内の設備を仮想空間に再現するデジタルツインの構築により、これまで関係ないと思っていたデータが実は設備の異常と密接に関わっていたと分かるようになってきたと言います。
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日経コンピュータ編集後記 2022年2月17日号
セキュリティー対策で重要性を増す「多様な情報の結集」の実現には、「インシデントの可能性がある情報を適切に報告する組織風土の醸成が大切」とサイバーディフェンス研究所の名和利男専務理事は指摘します。
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日経コンピュータ編集後記 2022年2月3日号
発足から5カ月が経ったデジタル庁の調達改革を特集で追いました。懸念するのは、改革を検証するために必要な情報公開が停滞または一部で後退している点です。例えば一部のシステムは調達後に電子調達システムから情報が削除され、各府省が個別システムに投じる予算は原則、非公開です。
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日経コンピュータ編集後記 2022年1月20日号
ベイシアグループのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略に迫りました。取材でつくづく感じたのは経営トップがDXにコミットする組織はやはり強いということ。
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日経コンピュータ編集後記 2022年1月6日号
仕事でもプライベートでもない仲間が最近できました。あるゲーム内の仮想空間の話です。決断力あるリーダー、賢明な参謀役、小言を言うご意見番、ユーモア豊かなチームメートとの交流には「たかがゲーム」と言えない深い学びがある。そのことに気づき、メタバースには大きな可能性があると考えるようになりました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年12月23日号
年末恒例のITスキル調査特集、今回は従業員の「不安」に着目しました。思い浮かぶのが、新型コロナ禍に報道で取り上げられることが増えた「心理的安全性」です。米グーグルが2012年から取り組んでいる「プロジェクト・アリストテレス」の中で、チームの生産性向上に大切な要素の一つとして心理的安全性、つまり失敗…
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日経コンピュータ編集後記 2021年12月9日号
今号の特集「すれ違うオープンイノベーション」の第2部で取り上げたスタートアップ5社を取材しました。各社に共通するのは、自らが関わる産業や社会に貢献したいという強い思いです。その思いを前提として、成長に向けたビジネスモデルを構築しています。成功するスタートアップの強さの源泉を垣間見た気がしました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年11月25日号
3年半にわたる出向を終え、10月に日経クロステック編集部に復帰しました。この間にDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が一般紙にまで浸透し、ビジネスの前線では内製のアプリが動く時代に。隔世の感を抱かずにはいられません。内製の動きを加速させる可能性を秘めるノーコード/ローコード開発ツール…
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日経コンピュータ編集後記 2021年11月11日号
「リスキリング」のようにまだ耳慣れない用語を特集記事のテーマにする場合、取り組んでいる企業がまだ少なく、取材先の選定に困ることが経験上あります。それが今回は金融や製造、サービス、ITなど業界を問わずたくさんの取材先が見つかりました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年10月28日号
東京・千代田区の商業施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」内に入居したデジタル庁の新オフィスはヤフーが解約した2階分のフロアでした。内装もほぼ引き継いだ「居抜き物件」。共同作業を意識した「C」字デザインの長机が並ぶなど、霞が関流とは趣が異なります。
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日経コンピュータ編集後記 2021年10月14日号
「当社もシステム開発を内製しているので取材に来てください」。2021年8月下旬に、ある大手製造業の役員から売り込みがありました。ただ話を聞くと、コーディングや本番作業はすべてITベンダーに丸投げ。企画の主旨に合わないと判断し、残念ながら特集では扱いませんでした。
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日経コンピュータ編集後記 2021年9月30日号
ITベンダーの地銀向け勘定系ビジネスを考える時、日本IBMのしたたかな戦略が見えてきます。同社は勘定系に極力手を加えず、オープンAPI基盤などに注力する戦略を打ち出していますが、地銀の勘定系ビジネスに見切りをつけたわけではありません。
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日経コンピュータ編集後記 2021年9月16日号
メガ損保の一角、MS&ADの特集を担当しました。脱炭素や災害対策など社会課題を解決するような分野に注力する企業が、投資家や世の中から高く評価されるようになってきました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年9月2日号
顧客満足度調査の特集記事を担当し、調査に寄せられたユーザー企業の回答者の声を分析しました。その中でビデオ・音声会議といったテレワークに必須なツールを含めてITの製品やサービスを、社会インフラとして捉えている声が少なくないことに気づきました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年8月19日号
「ITやDXを重要施策と位置付けるなら、外注する選択肢はあり得ない」。取材で印象に残った言葉です。最近は事業会社がエンジニアを雇用し、内製に舵(かじ)を切る動きが盛んだと感じます。
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