
日経コンピュータ 編集後記
目次
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日経コンピュータ編集後記 2018年7月5日号
「物流業界で経験を積んだ人材を集めてロボットを開発しています。顧客の要求を深く理解するためです」。中国ギークプラス日本法人の佐藤智裕社長が口にした印象的な言葉です。当たり前のようにも聞こえますが、日本のロボット開発に足りない姿勢だと感じました。
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日経コンピュータ編集後記 2018年6月21日号
RPA特集の取材を振り返って印象的だったのは、「RPAを導入する前と後では、根性の使い方が変わった」というソフトバンクの業務担当者の言葉でした。導入前の根性の使い方は「PCを使って繰り返す作業をどう効率よくしていくか」だったそうです。
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日経コンピュータ編集後記 2018年6月7日号
売却されて親会社が変わっても元々の親会社の名前を持ち続けるシステム子会社があります。その1 社が東京証券取引所のシステムを担う東証コンピュータシステム。最初の親会社はもちろん東証で、2番めは東証から株式を取得したプライムシステム(当時)。3番めは富士ソフトで、同社が現在の親会社です。親会社が変わっ…
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日経コンピュータ編集後記 2018年5月24日号
キユーピーの工場で人工知能(AI)を導入した担当者の荻野氏への取材終盤。雑談をしていると、荻野氏は元々脳科学を勉強していたという話になりました。「究極に言えば、人の幸せは腹式呼吸と卵2個でかなうのです」と楽しそうに話してくれました。卵2個の理由は人の幸せに影響するトリプトファンの成分を多く含むから…
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日経コンピュータ編集後記 2018年5月10日号
特集で政府公文書の電子化の取り組みを改めて検証しました。森友問題では政府の文書管理システムに登録されていた文書でさえ財務省が開示を遅らせていた場面がありました。有識者の間では公文書の改ざんや隠ぺいを難しくするため公文書管理にブロックチェーンを活用するアイデアが議論され始めています。文書の属性や決裁…
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日経コンピュータ編集後記 2018年4月26日号
マイクロソフトの経営陣や社員はプレゼンテーションを企業ミッション(使命)のスライドから始めます。「全ての個人や組織がより多くのことを達成できるようにする」。正直なところ、あまりピンと来ていませんでした。抽象的で、きれいごとのように感じたのです。本当は自社製品を売りたいはずなのに、と。サティア・ナデ…
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日経コンピュータ編集後記 2018年4月12日号
特集で紹介した日本航空(JAL)の旅客系基幹システム刷新。責任者の西畑智博執行役員は「携わった社員たちの成長も大事なミッションだった」と語ります。実際、メンバーの1人は取材で「入社以来ずっと携わってきたJALCOMの運用終了に携わるのは複雑だったが、新システムに自分で命を吹き込めるのは光栄だと考え…
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日経コンピュータ編集後記 2018年3月29日号
中国のIT大手アリババ集団のジャック・マー会長は「単なるECの時代は過ぎた」と話しているといいます。単なるECの時代、つまりECだけで世界が完結する時代、ということでしょう。当たり前と言えば当たり前です。人間が実世界で生きる以上、実世界を取り込んだ方がビジネスチャンスは広がるはず。マー会長は続けま…
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日経コンピュータ編集後記 2018年3月15日号
メールをはじめとする各種の業務システムがクラウドに移っています。実体は社外にあるけれども、利用者は社内にあるように感じているケースも多そうです。「社内向けだから大丈夫だよね」。そんな社内システム感覚で送ったメールや添付ファイルを、外部の犯罪者が不正ログインしてのぞき見ようとする時代です。
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日経コンピュータ編集後記 2018年3月1日号
1年間という開発期間は昔に比べたら短い――。ITプロジェクトのうち約6割が1年未満の開発期間だったとの調査結果に対して、PMI日本支部の片江有利副会長はこう解説します。大規模案件が減り、身近なITを支えるプロジェクトが増えているとのことです。ITの普及は堤防や道路など社会インフラの普及と同じような…
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日経コンピュータ編集後記 2018年2月15日号
柯会之盟(かかいのめい)は中国古典からの引用で、約束したことを成し遂げて信義を守り抜き信頼を得るという意味です。ユニチカがシステム刷新プロジェクトを始めるにあたり、オフショア先である中国・西安のソフトロード社員に話した言葉です。心を同じくしてともに力を合わせる意味の「和衷協同(わちゅうきょうどう)…