
日経コンピュータ 編集後記
目次
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日経コンピュータ編集後記 2021年8月19日号
「ITやDXを重要施策と位置付けるなら、外注する選択肢はあり得ない」。取材で印象に残った言葉です。最近は事業会社がエンジニアを雇用し、内製に舵(かじ)を切る動きが盛んだと感じます。
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日経コンピュータ編集後記 2021年8月5日号
みずほ銀行のシステム障害を巡っては、内向きの企業風土が被害を拡大させた一因と第三者委員会が結論付けました。ATMによるカードや通帳の取り込みが多数発生していたにもかかわらず、障害ランクを過小に見積もったことが典型例です。
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日経コンピュータ編集後記 2021年7月22日号
DXとはデジタル「の」トランスフォーメーションか、デジタル「で」トランスフォーメーションすることを指すのか。自問自答しつつ取材を重ねた第1特集。SOMPOの取り組みを知るにつれ、後者の捉え方がしっくりくるようになりました。「Dは手段で目的はX」。そんな観点で他社のDXも追いかけたいと思います。
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日経コンピュータ編集後記 2021年7月8日号
設計パターンが確立され、多くの企業がマイクロサービスへと移行する――。3年ほど前にあるIT企業の社長からこんな予想を聞きました。ソフトウエア開発におけるデザインパターンのように、マイクロサービスでも設計パターンが確立されて普及するという予想です。
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日経コンピュータ編集後記 2021年6月24日号
プライバシーはカメレオンのようなものだ―。個人情報管理に関するある専門家から、こんな指摘を聞きました。状況に応じて色を変えるカメレオンのように、プライバシーも当事者や状況によって評価は異なります。
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日経コンピュータ編集後記 2021年6月10日号
特集「紙をなくそう」のため、新型コロナ対策でテレワークを大規模に進める企業を取材しました。紙文書を多く扱っていた社内決裁や契約といった業務を中心に、ペーパーレスを進める企業が多いことが印象的でした。「テレワークを進めていない企業よりも業務効率が高まっているのではないか」。そんなことを感じました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年5月27日号
大学では組織の経済学を専攻しました。ゼミの皆でオーストラリアに行き、日本的経営の今後について現地の大学生にプレゼンしました。それから20年以上たちましたが、日本型雇用をめぐる議論が当時とあまり変わっていないことに驚くやら懐かしいやら複雑な心境です。
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日経コンピュータ編集後記 2021年5月13日号
デジタル人材の新卒採用を進める非IT企業で興味深い話を聞きました。「即戦力は求めない。かじったぐらいでいい」というのです。理解できない私を見て「優秀な人材の力量を理解し、指示できる人が社内にほぼいないから」と意図を教えてくれました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年4月29日号
特集で従来型ビジネスからの脱却を目指すSI専業各社を取材しました。SIerの多くがサービス/プラットフォーム型ビジネスを目指していますが、一点気になることがあります。この分野は必ずしも「ブルーオーシャン」ばかりではないということです。
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日経コンピュータ編集後記 2021年4月15日号
クラウド、コンテナ時代のバックアップについて取材しました。コンテナを活用して「ステートレス」な状態でデータを保管すればバックアップの対象を絞れることがわかり、バックアップの敷居が下がってきているように感じました。
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日経コンピュータ編集後記 2021年4月1日号
大学生のころ、友人を乗せてドライブしていたとき、対向車の側面をこする事故を起こしてしまいました。あのときAIが事故状況を整理してくれていたら。スムーズに処理が進んだと思える一方、責任割合が機械的に決まったら自分と相手は納得できていただろうか、などと考えてしまいます。
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日経コンピュータ編集後記 2021年3月18日号
今回のBCPの特集で特に印象に残ったのが、ある取材先の方の「システム障害対応の是非は最後は人次第」という言葉です。障害の予兆検知や自動復旧など技術は日々進化しています。しかし、それを使いこなせるかどうかは人にかかっています。日々の心構えと準備が何より重要なのだと思います。
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日経コンピュータ編集後記 2021年3月4日号
数年前に海底ケーブルの陸揚げを取材しました。沖合の海底ケーブル敷設船から浜辺まで延びるロープを重機で引っ張り、その先のケーブルを作業員が陸上のセンターに引き込んでいました。デジタル社会は人による地道な作業の積み重ねの上に成り立つ。災害対策を考える上でも見落とせない観点だと思います。
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日経コンピュータ編集後記 2021年2月18日号
1回目の緊急事態宣言の解除後、より一層テレワークを推進させて、新常態に向けた新しい働き方の実現を目指している企業が少なくない─。こうした気付きを得て、今号の特集企画がスタートしました。取材では、新しい働き方を目指す企業がコミュニケーション不足という課題を克服していることが印象的でした。
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日経コンピュータ編集後記 2021年2月4日号
学生時代、アルバイトで引っ越し作業を経験しました。あるエネルギー業界大手が本社を移転する際、取引先の業者だけでは手が足りずに学生がかき集められたわけです。思い起こすと引っ越しのプロたちの仕事に学生は圧倒されるばかり。複数の業者が入れ代わり立ち代わりテキパキと荷物を運び出す姿が印象的でした。
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日経コンピュータ編集後記 2021年1月21日号
日本経済新聞で「人工知能(AI)」と書かれた記事を検索すると2018年の2462本をピークに2019年は2389本、2020年は1830本と漸減。「AIブーム」が収束しつつある中、PoCで終わらせず効果につなげつつある企業は、経営トップが事業変革の強い意志を持ってデジタルトランスフォーメーション(…
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日経コンピュータ編集後記 2021年1月7日号
アクセンチュアの福島県会津若松市でのスマートシティー構築支援の取り組みは、環境専門誌の記者をしていた6年前にも取材したことがあります。当時よりも多くのプロジェクトを実施しており、進化に驚きました。
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日経コンピュータ編集後記 2020年12月24日号
新型コロナ禍が世界を一変させた2020年、一般紙やテレビで「デジタル」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というキーワードが連日踊りました。ニュースを届ける立場として、今がまさに時代の転換期だと肌で感じた次第です。
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日経コンピュータ編集後記 2020年12月10日号
「GIGAスクール構想」について取材を進めると、単に紙の教科書やノートをデジタル化する話ではないと分かりました。工業社会から情報社会に変わる中、ICTを活用しながら社会課題を解決し、イノベーションを起こす人材をどう育むかという教育改革の話でした。工業社会型教育で育った私たち大人はデジタル社会にマッ…
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日経コンピュータ編集後記 2020年11月26日号
コンテナ特集の取材で印象的だったのが、コンテナを基幹系に近い業務システムにも適用することに前向きな企業が思った以上に多かったことです。変化が激しい今の時代では、ビジネスの状況に応じて業務プロセスもその都度改善していくことが求められています。
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