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新タイトルが矢継ぎ早にリリースされるスマートフォンゲームの業界。ゲーム開発企業に求められるのが素早いコンテンツ開発だ。テストツールからチーム内での議論、ノウハウを生かす組織体制まで、その手法はゲーム業界のみならず、DXを進める多くの企業で参考になる。3社のゲーム開発会社の事例から高速開発の秘けつを学ぼう。

画像提供:Cygames(左上)、ミクシィ(左下)、バンダイナムコエンターテインメント(右) Ⓒ小学館 ⒸShoPro ⒸTAMIYA ⒸBANDAI NAMCO Entertainment Inc. 背景写真:Getty Images
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 主なものだけでも毎月十数本の新作がリリースされるスマホゲーム業界。ゲームを開発・運用する企業にとって重要なのがアプリの高速な開発だ。新規ゲームの開発や既存ゲームのアップデートを素早く進め、新規ユーザーを獲得しつつ既存ユーザーを飽きさせないようにする施策が欠かせない。

 こうした高速開発に向け開発手法や体制を整備しているのが、「グランブルーファンタジー」や「神撃のバハムート」といったゲームを開発・運用するCygamesだ。プロジェクトごとに作業の自動化を進める人材を配置し、コンテンツ作成を手助けする共通基盤の構築によりゲームアプリの高速開発を実現している。

Cygamesが開発する「グランブルー ファンタジー」
Cygamesが開発する「グランブルー ファンタジー」
(画像提供:Cygames)
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