全4143文字

年1000万人超が買い物するEC(電子商取引)サイト「ZOZOTOWN」。運営元のZOZOは2004年稼働後で初となるシステム刷新を進めている。オンプレミス環境で利用中のシステムを2段階でクラウドに移行したうえで、アプリケーションのマイクロサービス化にも挑戦。プロジェクトは現在5年目を迎え、目指す姿の半分までたどり着いた。これまでの取り組みを振り返る。

(イラスト:Getty Images、画像提供(スマートフォン画面):ZOZO)
(イラスト:Getty Images、画像提供(スマートフォン画面):ZOZO)
[画像のクリックで拡大表示]

 「開発とビジネス部門を密に連携する『BizDevOps』という方針の下、ユーザーに対して本質的な価値を素早く提供できるようにしたい」。プロジェクトを率いるZOZOの瀬尾直利技術本部本部長兼VPoEはシステム刷新の背景をこう語る。

 ZOZOTOWNは2004年にサービスを開始して以来、データベース(DB)サーバーのスケールアップで利用者の増加をしのいできた。ただスケールアップにも限界があると判断。クラウド移行によってスケーラビリティーを担保する方針を決め、システム刷新プロジェクトを2017年に立ち上げた。

 それから約5年。目指す姿までの進捗率は50%程度という。現在はオンプレミス環境とクラウドを併用するハイブリッド型で運用している。

 これまでの取り組みを振り返ると大きく2つのフェーズに分かれる。まず2017~2019年はオンプレミス環境のシステムの一部をクラウドに移行。次に2020~2021年はクラウド上でマイクロサービスアーキテクチャーに基づくアプリケーション開発を進めた。