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新型コロナ禍で小売店の売り上げが伸びず苦戦する中、「D2C」と呼ぶ新たな直販の形態を支援するサービスが充実してきた。アマゾンや楽天市場といった大規模モールに頼らず、小売り業者ごとの個性を打ち出した最先端のECサイトを誰もが手軽に運営できる。ECテックの最前線を追った。
オーダースーツを販売するFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)。巨大EC(電子商取引)モールは使わず、独自開発したECサイトで顧客を集める。中間業者を挟まず、縫製工場から商品を直接仕入れる。2020年7月の売上高は前年同月比40%増えた。
オーダースーツを販売するFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)はECサイトを独自開発(画像出所:ファブリックトウキョウ)
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顧客は同社のデータベースに保存された採寸データを基に、ECサイトからスーツの形態や生地を選んで購入できる(画像出所:ファブリックトウキョウ)
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図 独自開発したECサイトを使うネット直販「D2C」の例
大手モールに頼らない