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既存領域を超えた新しい業務システムを支えるサービスが続々と登場している。組織を超えて連携させるなど、これまで手付かずだった業務改善ができる。そこには「もっと何かないか」という経営者の期待に応え得る知恵がある。

 「DX(デジタルトランスフォーメーション)と言ってもこの程度か」「もっと何かできないのか」。社長にこう言われたIT専門家は「こうしたいと指示してくれなければ考えようがない」などと思うものの社長には言えない。漠然としていても社長が情報システムに期待をかけていることはシステム部門やIT企業にとって好機である。業務の課題を見つけ、達成に向けて新しい業務システムを提案したいところだ。

 そのための知恵は手に入れやすい。新しい業務システムを実現するクラウドサービスが続々と登場しているからだ。それらは業務の新たな連携を支えるもの、手作業のままだった業務にシステムを提供するものに大別できる。

 前者には外部との連携や接点を含む、一貫した業務の流れを対象とするシステムが入る。組織や業務、産業の枠を超える業務については従来、システムが用意されていなかった。組織内には人の役割とシステム機能の連携を人手でこなすところが残っていた。

 後者は見えにくかった業務をシステムに載せることだ。業務として明確ではなかった役割が今日の経営課題の下で重要になる。専門性が高く特定の人に任せきりだった業務を組織の仕組みにする。いずれもシステムが必要になる。現場が臨機応変にこなしてきた業務もシステムに載せにくかった。

 新たな業務連携や見えづらかった業務をシステムで処理できるようになってきたのは、モバイルデバイスとクラウドサービスの普及により、業務や担当者をつなぎやすくなったことが大きい。既存の業務を超え、業務領域自体を広げるクラウドを2社紹介する。