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「事業開発」のやり方と必要なスキルは他の仕事においても役立つ。顧客に受け入れられる事業をつくる力は情報システムの開発にも生かせる。事業開発の活動は広範囲であり、まずは必要なステップを理解するとよい。

 「事業開発」はビジネスデベロップメントの訳語だが新規事業を連想させるので「自分には関係ない」と思う読者が多いだろう。だがデジタルトランスフォーメーション(DX)は事業の変革だから事業開発そのものである。

 DXと言わないとしても情報システムの開発と運用は事業や業務の見直しが狙いだから広義の事業開発とみなせる。情報システムの仕事をしている人は事業開発のやり方やそこで求められるスキルについて概観しておくとよい。

 事業開発を多数支援してきたBDスプリントパートナーズの秦充洋CEOは近著『事業開発一気通貫 成功への3×3ステップ』(日経BP)の中で「事業開発はポータブルスキルのかたまり」であり「アイデア出しや顧客ターゲットの捉え方、ビジネスモデルのつくり方は(中略)様々な仕事のシーンで使えます。本書に出てくる用語はビジネスの共通言語と言うべきものです」と書いている。業界や職種が変わっても持ち運べるスキルということである。

 秦氏は事業開発を9ステップに整理している。各ステップは順を追って進めていくが一度で終わりではなく繰り返し実施する。各ステップとそこで必要なスキルが情報システムの開発にどう役立つか見ていこう。