
社長の疑問に答えるIT専門家の対話術
目次
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アップルの「インパクト促進策」 マイノリティー起業家を後押し
[第197回]
マイノリティー(少数派)と組み、社会問題への解決策を実行に移していく。米アップルは社会にインパクトを与える起業家15人を支援すると発表した。15人とも黒人やヒスパニック、少数民族といったマイノリティーである。
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デジタル変革の勘所をグッチに見る Z世代があこがれるブランドに再生
[第196回]
伝統を保持しつつITを駆使、Z世代(デジタルネーティブ)が好む企業になる。創業100年のグッチは変革を進め、年商の6割を35歳未満の客から得る。その取り組みはデジタル変革の成功例として多くの企業に通じる示唆に富む。
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アマゾンはメディアである 利用の判断は経営者が下す
[第195回]
企業は事業のためにコンテンツをつくり、届けるべき人に確実に届けたい。それを可能にするメディアとしての価値を米アマゾン・ドット・コムは持つ。事業やブランドの成否を左右するため、利用については経営者が判断すべきだ。
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ARやオンデマンド印刷で無在庫 顧客接点から社会課題に応える
[第194回]
プラスチックなど廃棄物や無駄な在庫・物流の削減は社会の課題である。AR(拡張現実)やPoD(オンデマンド印刷)を使うことで対処できる。顧客体験に配慮し取り組みの全体像を描き、一気に進めなければならない。
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クラウドから専門性と知識を得る グローバル給与システムの具体策
[第193回]
ITと事業の一体化が進むにつれ、IT利用の対象領域が広がり、専門的になる。専門家が手作業でこなしてきた業務を処理するクラウドが登場している。典型例としてグローバル企業における給与システムの最新動向をみる。
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消費税コンプライアンスは必須 事業の複雑化にクラウドで対処
[第192回]
国や地域を越えた活動がITで可能になる半面、事業が複雑になりかねない。ITが生む複雑性に対処するにあたってもクラウドなどのITが欠かせない。典型例として消費税コンプライアンスのためのクラウドサービスがある。
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数百万社が炭素除去を支援へ 評価額10兆円企業が開く可能性
[第191回]
決済支援の米ストライプは炭素除去の技術開発10件を選び、資金を援助する。数百万社もの顧客が簡単に開発案件へ寄付できる仕組みも用意した。本業の情報システムと顧客基盤を生かし、炭素除去に資金がまわる道を開く。
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広がり続ける業務システムの領域 知恵を絞り経営者の期待に応えよう
[第190回]
既存領域を超えた新しい業務システムを支えるサービスが続々と登場している。組織を超えて連携させるなど、これまで手付かずだった業務改善ができる。そこには「もっと何かないか」という経営者の期待に応え得る知恵がある。
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世界を以前より良く動かす 米ウーバーに見る有事への姿勢
[第189回]
新型コロナ感染症への対応はワクチン接種から活動再開という段階に入る。ITによる社会基盤は人々や諸活動を結びつけ、有事の各段階で力を発揮する。例えば米ウーバーテクノロジーズは「世界を動かす」新方針を発表した。
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難関に最先端技術で挑む 業務プロセス全体を改革
[第188回]
「ここを解決したら全体が良くなる」。業務プロセスにはそうした要所がある。その難関を超えるために画像認識や機械学習といった最先端の技術を尽くす。新技術を使う挑戦には不確実性が付いて回るが成功時の効果は極めて大きい。
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アップルの新ルールが示す原則 個人情報の扱いは当人が決める
[第187回]
「アプリケーションで個人の行動を追跡するなら利用者の許諾を得よ」。米アップルが今春からアプリ提供者に義務付けた新ルールである。合理的な追跡の必要性を利用者に示し、納得を得る責任が提供者にある。
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技術と社会基盤を「尽くす」 LINE騒動から学ぶ正攻法
[第186回]
LINEを巡る騒動を受け、リスク回避策を探っても真の解決にならない。技術と社会基盤の可能性を信じ、徹底的に使っていく姿勢が求められる。実現したい全体像を描き、情報の安全機構を最初から組み込もう。
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人や社会の様子を立体的に伝える 「東日本大震災タイムライン」の力
[第185回]
報道やツイートを並べると人々や社会の動きが立体的に伝わる。そうしたタイムラインは人々の記憶や体験と相まって雄弁に当時を物語る。生のデータによる「可視化」の醍醐味であり、ビジネスにも通用する。
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社会基盤アマゾン上で事業を生む 優良出店者の買収・支援で急成長
[第184回]
米アマゾン・ドット・コム上の出店者を買い取り、急成長する新興企業がある。各種データを分析して優良店を選び、検索対策を含む運営支援と買収を提案する。オープンで公平な市場を整えたアマゾンが新事業を生む基盤になっている。
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アマゾンはデジタル前提の小売業 新たな顧客体験を一貫して追求
[第183回]
米アマゾン・ドット・コムは顧客に新たな体験をITで提供し続ける。同社の歴史は小売産業の変革そしてIT利用の革新の歴史と言える。顧客第一という創業以来の方針をベゾスCEOが堅持したことが大きい。
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「データの力」を再確認 経営の武器にする
[第182回]
「データは経営の武器」というが、実際にそう使えているだろうか。まずデータ自身が持つ力を再確認するところから始めよう。取り組む課題や事業によって役立つデータの種類とその働きは変わってくる。
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未曽有の危機を機会に変える 問われる有事の知恵と実行力
[第181回]
新型コロナウイルス感染症という危機への対処は変革の機会になり得る。時間や人員が著しく限られる中、世界各地で人々は知恵を絞っている。ITがもたらす新たな社会基盤を生かす実行力と覚悟が問われる。
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アップルのプライバシー保護に学ぶ アプリケーションが持つ力と危険
[第180回]
米アップルはアプリごとに個人情報の取り扱い方法を明示するよう求める。個人の許可なく情報を利用する、不適切なアプリの流通を防ぐためだ。一般企業もアプリの力を理解し不正防止に責任を持つ必要がある。
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社会に新たな基盤をもたらす その技術を10年単位で育てる
[第179回]
2021年は先行きが不透明と言われるが変わらない点もある。ITがもたらした新たな社会基盤の上で物事が動いていくことだ。IT企業は10年、20年をかけて基盤を育ててきている。
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イノベーターは根気強い 未来を信じて挑み続ける
[第178回]
大手IT企業は描いた未来と技術を信じ、他社と組み、長期にわたって挑戦する。イノベーションを成し遂げるカギは根気強さにあるということができる。そうした姿勢をまず理解することがITを利用する側に求められる。