
(写真:Getty Images)
現実の世界をコンピューター上の仮想空間にうり二つの双子として再現する「デジタルツイン」。DX(デジタル変革)の先進企業を中心に導入が相次いでいる。センサーやカメラから得た情報を用いて現実空間の変化を仮想空間に逐次反映し、製造設備の保守や建物の管理などに生かす使い方が主流だ。導入企業は何を狙い、どんな成果を上げているのか、どのようなITの仕組みが必要か。先行ユーザーの事例から探る。
ダイキン、旭化成、竹中はこう生かす
現実の世界をコンピューター上の仮想空間にうり二つの双子として再現する「デジタルツイン」。DX(デジタル変革)の先進企業を中心に導入が相次いでいる。センサーやカメラから得た情報を用いて現実空間の変化を仮想空間に逐次反映し、製造設備の保守や建物の管理などに生かす使い方が主流だ。導入企業は何を狙い、どんな成果を上げているのか、どのようなITの仕組みが必要か。先行ユーザーの事例から探る。
[PART 1]
製造や建設、流通を中心に、デジタルツインの導入が国内で相次いでいる。現実空間のデータを高精度・高頻度に取得し、仮想空間で未来を予測する。DX(デジタル変革)の新たな潮流の1つになっている。
[PART 2]
デジタルツインで先行する業種の1つは製造業だ。ダイキン工業、旭化成、サントリーの製造子会社がそれぞれ導入済み。製造工程や設備異常の対応の迅速化に貢献している。
[PART 3]
竹中工務店はビルに関する複数のデジタルツインを構築・運用している。設計検証やビル運用といった用途で使い分け、コスト削減などに生かす。日本瓦斯はガスボンベの管理に適用し、物流コストを削減した。