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競合と差異化できない商品やサービスは、価格引き下げ競争で疲弊し、いずれビジネスの継続が困難になる。複数の課題の同時解決を目指す発想法で、オリジナリティーのある企画を生み出そう。

 「西部課長、スマートフォン決済を事業にするのは本当に難しいですね。どうすれば収益を上げられるのか、店舗や顧客に使ってもらえるのか、全く分かりません」

 システム企画室の岸井雄介は、食堂でコーヒーを飲んでいる経営企画課長の西部和彦に聞いた。

 「スマホ決済か…ペイスリーの100億円分ポイントバックは衝撃的だったな。なりふり構わないバラまきは業界を疲弊させるけどな」

 「そうなんですよ。でも、ある程度のバラまきが必要なのも確かです。スマホ決済は今、どの業者が市場を寡占するか、争いの最中ですから」

 「いや、確かにバラまきが必要な局面もあるが、他社にない価値をサービスに持たせるほうがはるかに重要だ。今回は誰と一緒に仕事している?」

 「新規ビジネス企画部の奥村次長です。他社に似たキャンペーンの案を提案したところ、『ビジネス化の方向が正しくない』って突き放されてしまったんです」

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