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SOMPOシステムイノベーションズで現場改善に向けた最初の「塾」が始まった。塾生12人は改善活動における現場とのギャップから、自分を見つめ直さざるを得なかった。エネルギーをすり減らしたこの経験がその後の成長につながった。

 SOMPOグループで最初のチームビルディング塾はSOMPOシステムイノベーションズ(SSI)で開催しました。まずSSIの内山修一社長が2018年12月14日に塾に先立って開く塾候補者との顔合わせについて案内を出しました。案内の冒頭、内山社長は「元気な職場となれるよう、私自身がサポートし、必要に応じてプロジェクト運営ルールなどを特区として緩和します」と宣言し、トップ自身が関与しつつ安全地帯も設けると意思表示しました。

 2018年12月27日の顔合わせには内山社長と塾候補生、SOMPOシステムズから2人が参加しました。SSIで既に取り組んでいる開発プロジェクトやそこでの業務内容を説明してもらい、各候補生が思いや感想を話すという内容でした。顔合わせということもあって淡々としていましたが、筆者はSSIが統制が取れた組織だと感じました。

 塾はSSIから12人、SOMPOシステムズから2人の合計14人で2019年2月1日にスタートしました。2019年5月31日までの全12回開催で、前半4回は隔週、後半8回は毎週実施としました。

 SSIの塾がこれまでの他社での塾と決定的に違ったのは、協力会社の派遣エンジニアが塾生になった点です。塾生の個性が多彩で、ある意味理想的な集団でした。多彩なのは内山社長が普段から社内に「楽しく働こう」とメッセージや振る舞いで伝えて続けてきたことが影響していると感じました。

 塾生は個性が多彩なだけでなく、年齢層が様々で、現場リーダーと現場メンバーがいい具合に混在していてバランスがとても良かったです。塾生が頭でっかちにならず、「すぐ行動に移す」という雰囲気を含めた場作りに特に貢献した塾生は4人いました。

 まずリーダー格だった沢田暁成さんと椎橋利幸さんです。沢田さんは声が通り、ワークショップや机の配置換えなどで声をかけながら周りを引っ張っていきました。一方の椎橋さんは周囲を後ろから押すような役割を担っていました。2人の異なるリーダーシップが場作りに貢献しました。

 残り2人は広瀬隆之さんと栗本達哉さんです。2人とも探究心や学び取ろうとする意欲が旺盛で、質問をして行動するというタイプです。そのうえで筆者には広瀬さんは研究者タイプ、栗本さんは好奇心旺盛で型破りなタイプと見えました。

 栗本さんはこれまでの塾で初めてとなる提案をしました。筆者が折に触れ、心や感情の知能指数である「EI(感情知性、エモーショナルインテリジェンス)」の話をするのを見て、「どうしてそのような考えに至ったのか、三井さんの中身を見たい」と言って、塾の時間割に筆者の「解剖」を提案して組み入れたのです。筆者の学生時代から今日に至るまでの社会人生活についてエピソードを交えながら語りました。塾生との距離が縮まったと思います。