

日経コンピュータ 大森敏行のプログラミングで行こう

目次
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Web3は本当に日本に必要か 投機性が問題視されるNFT
私はWeb3に関する特集を日経コンピュータ2022年6月23日号に執筆した。そのころは「Webが生まれたころは従来のシステム開発エンジニアがWebを見下していたように、今のWebエンジニアがブロックチェーンに批判的なのには既視感がある」と感じていた。
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学歴の実体は大学ブランド信仰 日本の技術力衰退の元凶か
今回は「学歴」について考えてみたい。「学歴にこだわるのはみっともない」と思っている人は多いだろう。社会でどれだけ活躍できるかどうかは、ほぼ100%本人の努力と実力による。
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AIがプログラマーを駆逐する未来 人は何をすべきなのか
人工知能(AI)の歴史を振り返ると、これまで何度もブームと停滞の時期を繰り返してきた。現在は第3次ブームとされている。もっとも今ではAIの実用化が進み、ブームと呼ぶのはもはや違和感がある。
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コピペするプログラマーの末路 あなたは先端IT人材になれるか
プログラミングでときどき話題になるのが、コードのコピー・アンド・ペースト(コピペ)だ。これは一般にはあまりいいイメージを持たれていない。能力が低いプログラマーを「コピペプログラマー」と呼ぶこともある。
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あなたもWeb3で大もうけ? 知られざる「Solidity」の世界
私が今、気になっているのが「Solidity(ソリディティー)」という言語だ。最近、次世代のインターネット技術である「Web3」が大きな注目を集めている。Web3では、「イーサリアム」などのブロックチェーンの上で動作するプログラムでサービスを実装する。このプログラムを「スマートコントラクト」と呼び…
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プログラミングができない理由 「変数」と「値」を混同していないか
プログラミングで最初に学ぶ初歩の概念が変数だ。変数や代入といった概念自体は学校の数学の授業でも出てくるため、ここでつまずくという話はほとんど聞かない。
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嘘に近いあおりタイトルの是非 持続可能なコラムの条件
このコラム連載は、私の日本経済新聞社への出向に伴い、2020年春に休止した。その後、日経BPに戻ってきた2021年秋に再開し、今に至っている。便宜上、出向までをコラム1期、出向からの復帰後をコラム2期と呼ぶことにしよう。
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80歳超えアプリ開発者の至言 「プログラミングは料理と同じ」
コンピューターサイエンスの基礎を学び直そうと「世界標準MIT教科書 Python言語によるプログラミングイントロダクション」という教科書を読み始めた。読み進めていくと、はじめのほうに「アルゴリズムは料理本のレシピに似ている」という記述が出てきた。例として挙げられていたのが、カスタードのレシピだ。
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Webサーバーほったらかしの罪 記者の個人サイトが改ざん被害
ある日、家族から「昔のブログが見えなくなっている」と言われた。そのブログのURLにアクセスしたところ、確かに閲覧できない。
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知られざるプログラミングの常識 なぜ「状態は悪」なのか
今回はプログラミングの話題を正面から取り上げよう。「プログラムには状態があり、状態はなるべく排除したほうがいい」という話だ。プログラミングの解説書でたびたび取り上げられるテーマであり、優秀なプログラマーがこうした考え方を披露することも多い。
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先進企業が口にしない「DX」 恥ずかしい言葉との自覚はあるか
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業がデジタルテクノロジー、すなわちITを使ってビジネスを根本的に変革することを指す。もともとは、スウェーデンにあるウメオ大学のエリック・ストルターマン教授(当時)が、2004年に発表した「INFORMATION TECHNOLOGY AND THE G…
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Linuxアプリが動くWindows 11 激変したマイクロソフトの謎
米ツイッター、米グーグル、米マイクロソフトの米大手ITの3社には共通点がある。最高経営責任者(CEO)がいずれもインド出身だということだ。ツイッターの現在のCEOはパラグ・アグラワル氏、グーグルのCEOはサンダー・ピチャイ氏だ。
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Firefoxのハングアップ障害 悪いのはグーグル?
インターネットからの情報収集に欠かせないアプリケーションがWebブラウザーだ。米モジラ・コーポレーションが開発する「Firefox」もその1つ。ところが2022年1月13日、多くのユーザーのFirefoxがハングアップしてインターネットにつながらなくなった。
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ローコードでシステム内製の流れ 社内のガバナンスは大丈夫か
最近、ノーコード/ローコードについて調べる機会があった。これらにはプログラミングに比べて学習コストが低く、アイデアをすぐに形にできるというメリットがある。
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Pythonの波に飲まれたRuby 日本のケータイ敗戦との共通点
プログラミングの学習を始めようとする人がする定番の質問が「どのプログラミング言語を選べばいいか」というものだ。私が初心者に勧めるなら「Ruby」か「Python」だ。
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新旧言語のRustとCOBOL 両方を学ぶ意義とは
良いプログラマーになるための心得を説いた「達人プログラマー」という古典的名著をご存じだろうか。この書籍が説く心得の中に「毎年少なくとも1つのプログラミング言語を学習する」というものがある。
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JavaはJavaScriptの略? 違いをどう説明するか
「え、JavaScriptとJavaは違うものなんですか」。最近、ITに不慣れな若い人とプログラミングの話をしていて、このように言われた。IT企業の営業部門などでは、JavaScriptをJavaと略す人もいる。
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保存していないカード情報が漏洩 鍵はあのプログラミング言語
電子商取引(EC)サイトからのクレジットカード情報の漏洩が後を絶たない。カード情報が漏洩したと聞くと、「ECサイトがデータベースに保存していた情報が漏洩した」と考えるのが普通だろう。
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シニアプログラマーの大敵「老眼」 眼鏡を作ってわかったこと
1年ほど前、ある有名なソフトウエアエンジニアのツイートが話題になった。そのエンジニアによると、35歳を過ぎても能力や報酬が伸び続ける生涯現役のロールモデルになるシニアプログラマーが増え、「プログラマー35歳定年説」はとっくに過去のものになったという。
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私がプログラミングを学ぶ理由 そして「無能な記者」である理由
自分はなぜプログラミングに興味を持っているのだろう。その答えらしきものに思い当たったので、このコラムでまとめておこうと思う。