
(写真:Getty Images)
銀行の勘定系システムにデジタル変革の波が押し寄せている。従来の堅牢性は維持しながら、様々な変化に対応しやすい柔軟性を取り込む。重厚長大からの脱却で鍵を握るのが、クラウドやマイクロサービスなど最新ITの活用だ。メガバンクも新技術の活用に乗り出し、地銀の勘定系システム共同化で新たな勢力の台頭もある。勘定系システムのニューノーマル(新常態)がその姿を見せ始めた。
さらば重厚長大
銀行の勘定系システムにデジタル変革の波が押し寄せている。従来の堅牢性は維持しながら、様々な変化に対応しやすい柔軟性を取り込む。重厚長大からの脱却で鍵を握るのが、クラウドやマイクロサービスなど最新ITの活用だ。メガバンクも新技術の活用に乗り出し、地銀の勘定系システム共同化で新たな勢力の台頭もある。勘定系システムのニューノーマル(新常態)がその姿を見せ始めた。
ふくおかフィナンシャルグループが異例のプロジェクトに挑んでいる。クラウドを前提に、新銀行の勘定系システムをゼロから構築する。新商品・サービスを素早く投入できる柔軟性が高い仕組みを整備する。
三菱UFJフィナンシャル・グループがAWSへの移行を表明した「三菱ショック」から3年あまり。試行錯誤を経て、今は勘定系システムのアーキテクチャーの見直しに取り組む。メガバンクの一手からは、既存の銀行が進むべき方向性がうかがえる。
SBIホールディングスが「第4のメガバンク構想」の実現に突き進んでいる。同構想の要が、提携する地銀に提供する共同利用型の勘定系システムだ。経営不振にあえぐ地銀に新たな選択肢が浮上した。