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2017年度は企業によるAIやIoTの導入が一段と進んだ。それに伴い企業が保有するデータの管理手法について注目が高まった。売上高1兆円以上の企業の9割がRPAを導入・検討中との実態も分かった。

 デジタル化による事業モデルの変革に加え、IT活用による働き方改革や生産性向上の取り組みが企業に求められている。IT部門はどのようなテクノロジーに期待し、どんなテクノロジーを導入しているのだろうか。

 ITを活用する企業ユーザーの団体である日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は「企業IT動向調査2018」において、テクノロジーやフレームワークを31種類取り上げ、それぞれの普及や導入状況、注目度を調べた。

AIの普及率は20ポイント増

図 テクノロジーやフレームワークの導入・検討状況
図 テクノロジーやフレームワークの導入・検討状況
クラウドやモバイルデバイス関連の技術が普及(出所:日本情報システム・ユーザー協会、以下同じ)
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 テクノロジーやフレームワークについて、企業が「導入済み」「試験導入中・導入準備中」と回答した割合に「検討中」の割合を加えた合計を普及率としてその状況を比較した。合計が30%以上を「普及率高」、10%以上~30%未満を「普及率中」、10%未満を「普及率低」に分類した結果、普及率高の上位3つはいずれもクラウド関連技術だった。次いでモバイルデバイスマネジメントなどモバイル関連、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、AI(人工知能)、ビッグデータ、マスターデータ管理が続いた。

 前回の調査と比較すると、AIの普及率は20.0ポイント増加し、順位は11位から7位に上がった。マスターデータ管理は13.0ポイント増で10位から9位となった。IoTは前回と順位は同じ6位だったが、9.7ポイント増えた。

 今回の調査で新たに追加したRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は39.2%と普及率高に分類され11位に入った。RPAのほか新たに追加したFinTechとブロックチェーン、仮想通貨については普及率が低かった。新規テクノロジーのなかではRPAへの関心の高さが目立った。

 モバイルアプリケーションは前回調査から普及率が3.2ポイント減り、順位を3位から5位に下げた。IT-CMF(IT能力成熟度フレームワーク)やデザイン思考、DevOpsといった方法論やフレームワークの普及率は、前回調査に続き低かった。