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 「テレワーク移行時にホワイトボードを利用できないのは大きな壁になった」。楽天市場のランキングシステムを開発する、楽天の金宇赫ランキングフロントエンドチーム アプリケーションズエンジニアはこう振り返る。

 金氏が所属するチームは以前から、3人以上で同時にプログラミングをする「モブプログラミング」で開発することが多い。PoC(概念実証)では複数のメンバーで迅速に開発したほうがアイデアが生まれやすいからだ。

 オフィスで開発していたころは、メンバー同士でコミュニケーションを取るために、ホワイトボードを多用していたという。オフィスに備え付けの大きなホワイトボードに加え、A4サイズほどの持ち運べるホワイトボードも使っていた。ホワイトボードで文字だけでなく図を素早く手書きすることにより、システムやプログラムの構造、問題の因果関係、要素の分類などを誤解なく正確に伝えられるという。

 ところがコロナ禍でテレワークが始まると「モブプロの効率が下がった」と金氏は打ち明ける。ホワイトボードを使えなくなったことが原因の1つだった。実際、多くのメンバーが「ホワイトボードを使えないのは不便だ」と訴えたという。

 そこで金氏らは米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのオンライン会議ツール「Zoom」のホワイトボード機能を利用した。この機能を使うと、メンバー同士の共有画面に図などを描ける。ペンタブレット端末を併用し、図を描いて意図を伝えられるようにした。「テキストチャットで説明するより手軽で、しかも意図を正確に伝えやすい」(金氏)。Zoomのテレビ会議機能も使うことで、相手の顔を見ながら意思疎通できる利点もある。

図 楽天の金宇赫氏らのチームが使っている手書きツール
図を手書きして意図を正確に伝える
Zoomのホワイトボード機能(画像提供:楽天)
Zoomのホワイトボード機能(画像提供:楽天)
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