
NTTデータや大塚商会などの好調組はより強く──。2017年度の連結売上高を基に上位30社の実態を分析したところ、こんな傾向が浮かび上がった。売上高ランキングに加え、収益力(売上高営業利益率)と成長性(営業利益の伸び率)も順位付けした。技術者不足の中で各社は従業員にどれだけ報いているのか。注目の給与ランキングと役員報酬も紹介しよう。
NTTデータや大塚商会などの好調組はより強く──。2017年度の連結売上高を基に上位30社の実態を分析したところ、こんな傾向が浮かび上がった。売上高ランキングに加え、収益力(売上高営業利益率)と成長性(営業利益の伸び率)も順位付けした。技術者不足の中で各社は従業員にどれだけ報いているのか。注目の給与ランキングと役員報酬も紹介しよう。
出典:日経コンピュータ、2018年8月16日号 pp.56-64 「大手30社の実力比較 ITサービス企業業績・給与ランキング2018」を改題
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2017年度のITサービス企業の業績は2016年度に続き好調だった。売上高や営業利益が過去最高を記録した企業も目立つ。上場している売上高上位30社の売上高を合計すると2016年度比9.1%増の増収となり、営業利益も同8.5%増えた。
収益力(売上高営業利益率)ランキングの首位はまたもオービックだ。2017年度で24期連続営業増益となり、営業利益率は48.4%と2位以下との差をさらに広げた。2018年度の営業利益率の見通しは49.3%と50%台に迫る。
今回はITサービス企業の成長性を営業利益の伸び率で順位付けした。売上高が伸びてもコストが膨らんで利益が増えなければ、中長期的には成長に結びつきにくいからだ。2017年度に営業利益が2桁成長となったのは実に16社に上る。目立つのはクラウドなどのサービス事業を成長の柱にすえる企業だ。
上場企業は有価証券報告書で従業員数や平均年齢、平均勤続年数とともに平均年間給与も公開している。これらの情報を基にITサービス企業30社の給与ランキングを作成した。参考値として日立製作所、富士通、NECと外資系ベンダーながら東京証券取引所1部に上場する日本オラクルの平均年間給与なども併記する。取締役…