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NTTデータや大塚商会などの好調組はより強く──。2017年度の連結売上高を基に上位30社の実態を分析したところ、こんな傾向が浮かび上がった。売上高ランキングに加え、収益力(売上高営業利益率)と成長性(営業利益の伸び率)も順位付けした。技術者不足の中で各社は従業員にどれだけ報いているのか。注目の給与ランキングと役員報酬も紹介しよう。

 2017年度のITサービス企業の業績は2016年度に続き好調だった。売上高や営業利益が過去最高を記録した企業も目立つ。上場している売上高上位30社の売上高を合計すると2016年度比9.1%増の増収となり、営業利益も同8.5%増えた。

 ただ、2018年度は金融機関のシステム更改やマイナンバー関連などの大規模案件がピークアウトしつつある。伸びが期待できるクラウドやセキュリティサービスに加えて、顧客企業のデジタル変革に向けた需要をどう取り込めるかが成長の鍵を握りそうだ。

 2017年度の連結業績を見ると売上高トップは2兆1171億円のNTTデータ。ITサービス企業で飛び抜けていた売上高は前期比22.2%増と同社史上初の2兆円超えとなり、2位以下との差をさらに広げた。

売上高ランキング上位5社
企業名 売上高 増収率(前年同期比)
1 NTTデータ 2兆1171億6700万円 22.2%
2 大塚商会 6911億6600万円 7.4%
3 キヤノンマーケティングジャパン 6321億8900万円 0.5%
4 野村総合研究所 4714億8800万円 11.1%
5 伊藤忠テクノソリューションズ 4296億2500万円 5.3%
収益力ランキング上位5社
企業名 売上高営業利益率 売上高 売上高順位
1 オービック 48.4% 668億1400万円 24位
2 トレンドマイクロ 24.5% 1488億1100万円 16位
3 兼松エレクトロニクス 15.3% 622億5100万円 26位
4 TKC 14.3% 597億500万円 27位
5 野村総合研究所 13.8% 4714億8800万円 4位
成長性ランキング上位5社
企業名 営業利益 伸び率 売上高順位
1 ネットワンシステムズ 82億4100万円 43.4% 14位
2 システナ 51億7000万円 40.0% 29位
3 インターネットイニシアティブ 67億6200万円 31.7% 13位
4 TIS 327億4300万円 21.2% 6位
5 りらいあコミュニケーションズ 52億9000万円 21.0% 19位
給与ランキング上位5社
企業名 平均年間給与 平均年齢 売上高順位
1 野村総合研究所 1166万円 40.2歳 4位
2 三菱総合研究所 975万7000円 43.2歳 21位
3 トレンドマイクロ 915万2000円 39.4歳 16位
4 電通国際情報サービス 897万7000円 40.9歳 22位
5 オービック 877万円 36.2歳 24位

 セグメント別の受注高は官公庁や通信業界向けの大型案件を獲得した「公共・社会基盤」のほか、米デル(現デルテクノロジーズ)のITサービス部門を取り込んだ「北米」などが増加した。2017年4月に発足した北米事業の新体制の下で決算期を統一するため、2カ月分多い14カ月連結とした要因も北米での業績に寄与した。

 NTTデータは2018年度連結決算から国際会計基準(IFRS)に移行する。3カ年の中期経営計画の最終年度に当たる2019年3月期は売上高2兆1000億円、営業利益1420億円を見込み、営業利益率は6.8%と2018年3月期を上回る通し。国内と海外の売上高比率を半々にする目標を掲げており、海外での存在感を高める方針を表明している。