(写真:Getty Images)
(写真:Getty Images)

Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud――これら3大クラウドがユーザー企業に対して、クラウド移行のサービスや支援策を拡充し攻勢を強めてきた。日本市場向けの独自支援策もある。3大クラウドが提供する移行支援策の重点はそれぞれどこか。最新動向を探った。

 Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudが自クラウドへの移行支援策を拡充し、日本企業への攻勢を強めてきた。新たな移行支援サービスの提供やパートナー育成などに加え、ユーザー側の人材育成や組織整備に踏み込んできたのがポイントだ。

 ここにきてクラウドベンダーが支援を厚くしてきた理由は2つある。

 1つは、クラウドへの移行対象が基幹系などへ広がるなか、より高度な移行ノウハウが必要になってきたからだ。こうしたニーズに応えるため、例えばAWSは日本独自の移行支援策を打ち出してきた。

 もう1つはコロナ禍で、DX(デジタルトランスフォーメーション)の機運が高まっていることだ。ユーザー企業はSIベンダー任せにせず、クラウドを使いビジネスを素早く立ち上げる視点が求められる。クラウドベンダーはこの動きを好機と捉え、ユーザー支援を強化している。

 SIベンダーもマルチクラウドをにらみユーザー支援に力を入れる。例えばAWS専業のSIベンダー、サーバーワークスは韓国ベスピングローバルと共同出資でG-genを設立し、2021年9月からGoogle Cloud事業に本格参入する。

 3大クラウドをどう使えば効果的か。それを知るために、各社の移行支援策を中心に最新動向を押さえよう。

図 クラウド活用をめぐる関係者と最近の動向
図 クラウド活用をめぐる関係者と最近の動向
クラウドベンダーがユーザーを直接支援
[画像のクリックで拡大表示]