
(写真:Getty Images)
DX(デジタル変革)が経営の一大テーマとなる中、システム開発をITベンダーに任せず自ら手掛ける「内製力」の強化に取り組む企業が増えている。DXを担うシステムを競争力の源泉と捉え、自らITエンジニア集団を組織して開発に挑む。ただ、これまでITベンダーに開発を依存していた企業が内製化を目指そうとしても、その道は平たんではない。内製化組織へと変貌を遂げた先進企業への取材を基に、内製の極意を探る。
DX巧者はゼロから組織をつくる
DX(デジタル変革)が経営の一大テーマとなる中、システム開発をITベンダーに任せず自ら手掛ける「内製力」の強化に取り組む企業が増えている。DXを担うシステムを競争力の源泉と捉え、自らITエンジニア集団を組織して開発に挑む。ただ、これまでITベンダーに開発を依存していた企業が内製化を目指そうとしても、その道は平たんではない。内製化組織へと変貌を遂げた先進企業への取材を基に、内製の極意を探る。
本業のデジタル変革を担うシステムを自社の手でつくり上げるのは必然だ。セブン&アイや良品計画、カインズなど先進企業は一斉に内製力の強化に動く。市場の変化に即応する最善手として注目が高まっているほか、開発環境の充実も追い風だ。
システム開発を内製する体制づくりは一足飛びには行かない。外注中心だった企業が内製に切り替えるには組織のマインドチェンジが不可欠だ。先進企業の成功の秘訣を、立ち上げ期、拡大期、成熟期のフェーズごとに明らかにする。
内製化組織をゼロから立ち上げ、軌道に乗せるのは容易ではない。経営トップの覚悟、内製範囲の見極めなど、様々な要素が必要となるためだ。先進企業や識者への取材から内製化を成功させる7つのポイントが見えてきた。