
(写真提供:PSソリューションズ(右上))
牛に取り付けたセンサーが異常を検知、豚の体重計測は画像を撮るだけ、鶏舎内の状況をリアルタイムに表示―。AIやIoTを駆使する「畜産テック」によって、人手を中心とした畜産・酪農の現場が変わり始めている。北は北海道から南は九州まで。美味しく安全な肉や乳製品を安定して消費者に届けるためにデジタル経営への転身を狙う飼育の現場を回った。
牛に取り付けたセンサーが異常を検知、豚の体重計測は画像を撮るだけ、鶏舎内の状況をリアルタイムに表示―。AIやIoTを駆使する「畜産テック」によって、人手を中心とした畜産・酪農の現場が変わり始めている。北は北海道から南は九州まで。美味しく安全な肉や乳製品を安定して消費者に届けるためにデジタル経営への転身を狙う飼育の現場を回った。
家畜の体調管理は畜産や酪農農家の基本だ。ただし相手は生き物であり、工業製品のような品質管理は難しい。そんな課題をIoTとAIで解消する動きが広がっている。
汚水とふんにまみれた施設、水漏れしたタンク―。不衛生な家畜の飼育現場は、過去の話になりつつある。設備の状況をきめ細かく把握し、家畜にも農家にも快適な環境を作る。
重さ100キロの豚の体重測定に、数万羽の鶏から死骸を仕分ける作業。動物を相手にする畜産農家の毎日は重労働の連続だ。瞬時に見分けるAIが、農家の頼もしい助っ人になる。