全5946文字
PR

デジタル庁発足後の2021年9月10日、平井卓也デジタル相(当時)が単独取材に応じた。話題となった人事の裏側から組織、予算、権限、未来まで熱弁を振るった。大臣職は牧島かれん氏に引き継いだが、語った内容には同庁の在り方と今後が刻まれた。

平井 卓也(ひらい・たくや)氏
平井 卓也(ひらい・たくや)氏
1958年生まれ。1980年上智大学外国語学部卒業後、民間企業を経て1987年に西日本放送社長に就任。2000年6月の衆院選挙に初当選して以来、一貫してIT政策を担当する。2018年10月IT担当相。自民党デジタル社会推進特別委員長を経て、2020年9月デジタル改革大臣、2021年9月デジタル大臣(同年10月退任)。(写真:的野 弘路)
[画像のクリックで拡大表示]

民間人が務める事務方トップである「デジタル監」に経営学者の石倉洋子一橋大学名誉教授が就任しました。2021年9月1日のデジタル庁発足式の会見で、ご本人も「デジタルの専門家ではない」と言っていましたが、意外な人選でした。

 デジタルに詳しい人とはどんな人なのでしょうか。石倉さん自身が「私はデジタルの専門家ではない」と言っていますが、それは「私は村井純(慶応義塾大学教授)ではない、伊藤穣一(米マサチューセッツ工科大=MITメディアラボ元所長でデジタルガレージ共同創業者・取締役)ではない」と言っているのではないかと思います。

エンジニアの魂を十分理解できる

 彼女はWordPressをマスターして自分でWebサイトをつくりました。記事を自動投稿するためにPythonのコードを埋め込もうとPythonの勉強もしています。そういう石倉さんだからこそ、エンジニアの魂を十分理解できると思います。

 技術に関してはCxO(最高責任者)などの詳しい人が周りを固めます。結果論的な話にはなるけれど、最適な人選だったなとつくづく思っています。